第5章 Ceph の動作のオーバーライド
ストレージ管理者は、ランタイム時に Red Hat Ceph Storage クラスターのオーバーライドを使用して Ceph オプションを変更する方法を理解する必要があります。
5.1. Ceph のオーバーライドオプションの設定および設定解除
Ceph のデフォルト動作を上書きするために、Ceph オプションを設定および設定解除することができます。
前提条件
- 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
- ノードへのルートレベルのアクセス。
手順
Ceph のデフォルトの動作を上書きするには、
ceph osd set
コマンドおよび上書きする動作を使用します。構文
ceph osd set FLAG
動作を設定したら、
ceph health
には、クラスターに設定したオーバーライドが反映されます。例
[ceph: root@host01 /]# ceph osd set noout
Ceph のデフォルトの動作を上書きするには、
ceph osd unset
コマンドおよび停止するオーバーライドを使用します。構文
ceph osd unset FLAG
例
[ceph: root@host01 /]# ceph osd unset noout
フラグ | 説明 |
---|---|
|
OSD が、クラスター |
|
OSD が、クラスター |
|
OSD が |
|
OSD が |
|
クラスターが |
|
Ceph は読み取り操作および書き込み操作の処理を停止しますが、ステータスの OSD のステータス |
| Ceph により、新しいバックフィルの操作が回避されます。 |
| Ceph により、新たなリバランス操作が回避されます。 |
| Ceph により、新たなリカバリー操作が回避されます。 |
| Ceph は新規スクラビングの操作を回避します。 |
| Ceph は、新たな深層スクラブ作業を行いません。 |
| Ceph は、コールド/ダーティーオブジェクトをフラッシュしてエビクトすることを目的とするプロセスを無効にします。 |