3.3. ログの有効化または無効化


デフォルトでは、Directory Server はアクセス、エラー、セキュリティーのロギングを有効にし、監査および監査失敗のロギングを無効にします。

重要
ディレクトリーへのアクセスが 2000 回ごとに、アクセスログファイルのサイズが約 1 MB 増加します。ただし、アクセスロギングを無効にする前に、この情報が問題のトラブルシューティングに役立つ可能性があることを考慮してください。

3.3.1. コマンドラインを使用したログの有効化または無効化

dsconf config replace コマンドを使用して、ディレクトリーサーバーのログ機能を管理する cn=config DN エントリーの次の属性を変更します。

  • nsslapd-accesslog-logging-enabled (access log)
  • nsslapd-errorlog-logging-enabled (error log)
  • nsslapd-auditlog-logging-enabled (audit log)
  • nsslapd-auditfaillog-logging-enabled (audit fail log)
  • nsslapd-securitylog-logging-enabled (security log)

手順

  • ロギングを有効にするには、対応する属性値を on に設定します。たとえば、監査ロギングを有効にするには、次のコマンドを使用します。

    # dsconf -D "cn=Directory Manager" instance_name config replace nsslapd-auditlog-logging-enabled=on
    Copy to Clipboard
    注記

    nsslapd-auditlog 属性にログファイルの有効なパスとファイル名が含まれていることを確認します。含まれていない場合、ロギングを有効にできません。

  • ロギングを無効にするには、対応する属性を off に設定します。たとえば、エラーログを無効にするには、次のコマンドを使用します。

    # dsconf -D "cn=Directory Manager" instance_name config replace nsslapd-errorlog-logging-enabled=off
    Copy to Clipboard

    ロギングを無効にすると、Directory Server はログファイルへの新しいイベントの記録を停止します。ただし、ログファイルは /var/log/dirsrv/slapd-instance_name/ ディレクトリーに残ります。

検証

  • ログディレクトリーにログファイルが含まれているか確認します。

    # ls -la /var/log/dirsrv/slapd-instance_name/
    
    -rw-------. 1 dirsrv dirsrv  14388 Nov 29 05:23 access
    -rw-------. 1 dirsrv dirsrv 121554 Nov 12 05:57 audit
    -rw-------. 1 dirsrv dirsrv    880 Nov 20 11:53 errors
    -rw-------. 1 dirsrv dirsrv   3509 Nov 29 05:23 security
    Copy to Clipboard

3.3.2. Web コンソールを使用したログの有効化または無効化

インスタンスのロギングを有効または無効にするには、Web コンソールの Server タブを使用します。

前提条件

  • Web コンソールにログインしている。

手順

  1. インスタンスを選択します。
  2. Server Logging に移動します。
  3. 設定するログのタイプを選択します (例: Access Log)。
  4. 選択したログタイプのログを有効または無効にします。
  5. オプション: ログレベル、ログローテーションポリシー、ログバッファリングなどの追加設定を行います。

    log-setting-page
  6. Save Log Settings ボタンをクリックして、変更を適用します。

検証

  • Monitoring Logging に移動し、ディレクトリーサーバーがイベントをログに記録するようになったかどうかを確認します。
トップに戻る
Red Hat logoGithubredditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。 最新の更新を見る.

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

Theme

© 2025 Red Hat