20.3. SELinux の変更
EPEL パッケージに関連する SELinux ポリシーモジュールが、CRB リポジトリーの -extra サブパッケージに移動されました
RHEL 10.0 で、Extra Packages for Enterprise Linux (EPEL) リポジトリーに含まれるパッケージにのみ関連し、RHEL パッケージには関連しない SELinux ポリシーモジュールが、selinux-policy パッケージから selinux-policy-epel パッケージに移動されました。これにより、selinux-policy のサイズが縮小され、システムが SELinux ポリシーの再構築や読み込みなどの操作をより迅速に実行できるようになりました。
RHEL 10.1 では、selinux-policy-epel のモジュールが、RHEL CodeReady Linux Builder (CRB) リポジトリー内の次の -extra サブパッケージに移動されました。
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selinux-policy-targeted-extra -
selinux-policy-mls-extra
この変更により、ユーザーが EPEL リポジトリーを有効にすると、-extra SELinux ポリシーモジュールが自動的にインストールされるようになりました。
イメージモードの RHEL で rpm -ql を使用すると、誤った selinux-policy パッケージの場所が返されます
イメージモードの RHEL で rpm -ql コマンドを使用すると、selinux-policy および selinux-policy-targeted の存在しない場所がリスト表示されます。ポリシーモジュールがインストールされているのは、/etc/selinux/targeted ディレクトリーです。rpm によって誤って報告される /var/lib/selinux/targeted ディレクトリーではありません。この食い違いは想定される動作です。これは、イメージモードのファイルシステムの大部分が読み取り専用であり、RPM ツールがインストール済みパッケージの実際の場所を把握していないために発生します。