2.6.4. xinetd 設定ファイル
xinetd
の設定ファイルは以下のとおりです。
/etc/xinetd.conf
: グローバルなxinetd
設定ファイル/etc/xinetd.d/
: サービス固有のファイルをすべて含むディレクトリー
2.6.4.1. /etc/xinetd.conf ファイル
この
/etc/xinetd.conf
ファイルには、xinetd
の制御下のすべてのサービスに影響する一般的な設定が含まれます。これは、xinetd
サービスが最初に開始された際に読み取られるため、設定の変更を有効にするには、xinetd
サービスを再起動する必要があります。/etc/xinetd.conf
ファイルの例を以下に示します。
defaults { instances = 60 log_type = SYSLOG authpriv log_on_success = HOST PID log_on_failure = HOST cps = 25 30 } includedir /etc/xinetd.d
これらの行は、
xinetd
の以下の側面を制御します。
instances
:xinetd
が処理できる同時要求の最大数を指定します。log_type
: authpriv ログエントリーを/var/log/secure
ファイルに書き込むログファシリティーを使用するようにxinetd
を設定します。等のディレクティブを追加するFILE /var/log/xinetdlog
と、/var/log/
ディレクトリーxinetdlog
にという名前のカスタムログファイルが作成されます。log_on_success
: 正常な接続試行をログに記録するようにxinetd
を設定します。デフォルトでは、リモートホストの IP アドレスと、要求が記録されるサーバーのプロセス ID です。log_on_failure
: 失敗した接続試行をログに記録するようxinetd
を設定するか、または接続が拒否された場合。cps
: 特定のサービスへの 1 秒あたりの 25 を超える接続を許可するようにxinetd
を設定します。この制限を超えると、サービスは 30 秒間廃止されます。includedir
/etc/xinetd.d/
:/etc/xinetd.d/
ディレクトリーにあるサービス固有の設定ファイルに宣言されたオプションが含まれます。詳細は「/etc/xinetd.d/ ディレクトリー」を参照してください。
注記
多くの場合、
log_on_success
との log_on_failure
設定 /etc/xinetd.conf
は、サービス固有の設定ファイルでさらに変更されます。したがって、詳細は、ファイルが示すファイルよりも、指定のサービスのログファイルに表示される /etc/xinetd.conf
可能性があります。詳細はを 「ロギングのオプション」 参照してください。