8.2. XFS ファイルシステムのマウント


XFS ファイルシステムは、追加オプションなしでマウントできます。以下に例を示します。
# mount /dev/device /mount/point
XFS は、動作に影響を与える複数のマウントオプションもサポートします。
XFS は、デフォルトでディスク上のロケーションを反映するために inode を割り当てます。ただし、32 ビットのユーザー空間アプリケーションには、inode 番号が 232 を超える inode との互換性がないため、XFS はディスクロケーションに inode をすべて割り当て、32 ビットの inode 番号になります。これにより、非常に大きなファイルシステム(2 テラバイトより大きい)のパフォーマンスが低下する可能性があります。
これに対処するには、inode64 マウントオプションを使用します。このオプションを使用すると、ファイルシステム全体で inode とデータを割り当てるように XFS を設定します。これにより、パフォーマンスを向上できます。
# mount -o inode64 /dev/device /mount/point

書き込みバリア

デフォルトでは、XFS は書き込みバリアを使用して、書き込みキャッシュが有効なデバイスの電源が失われた場合でも、ファイルシステムの整合性を確保します。書き込みキャッシュがないデバイス、またはバッテリーでバックアップされた書き込みキャッシュがあるデバイスの場合は、nobarrier オプションを使用してバリアを無効にします。
# mount -o nobarrier /dev/device /mount/point
書き込みバリアの詳細は、22章書き込みバリア を参照してください。
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.