6.10. ストレージ


LVM が、物理ボリュームの割り当て可能な領域の最初の 128kB でデータが破損することがなくなりました。

以前は、LVM の I/O レイヤーのバグにより、まれにデータが破損する可能性がありました。このバグは、以下の条件が同時に true の場合にのみマニフェストされる可能性がありました。

  • 物理ボリューム (PV) がデフォルト以外のアライメントで作成されている。デフォルトは 1MB です。
  • LVM コマンドは、PV のメタデータ領域の末尾でメタデータを変更していました。
  • ユーザーまたはファイルシステムが同じバイト (racing) を変更していました。

データ破損のケースが報告されていません。

今回の更新で問題が修正され、この条件下で LVM がデータの破損を引き起こすことがなくなりました。

(BZ#1643651)

システムの起動が ndctl によって遅延しなくなる

以前は、ndctl パッケージによりインストールされた udev ルールが、Non-Volatile Dual In-line Memory Module (NVDIMM)デバイスを備えたシステムで、数分間システムの起動プロセスを遅らせることがありました。このような場合、systemd は以下のようなメッセージを表示します。

INFO: task systemd-udevd:1554 blocked for more than 120 seconds.
...
nvdimm_bus_check_dimm_count+0x31/0xa0 [libnvdimm]
...

今回の更新で、ndctludev ルールをインストールしなくなりました。その結果、ndctl はシステムの起動を遅らせません。

(BZ#1635441)

Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.