8.15. 仮想化
ネストされた VM 上のシステム時刻が確実に動作するようになりました。
以前は、ネストされた仮想マシン (VM) 上のシステム時刻がレベル 0 およびレベル 1 のホストから非同期になる場合がありました。これにより、ネストされた VM が応答しなくなったり、予期せず終了したりすることがありました。
この更新により、KVM ホストカーネルコードの時刻処理コードが修正され、上記のエラーの発生が防止されました。
Bugzilla:2151854
仮想マシンのネットワークトラフィックのパフォーマンスが低下しなくなりました。
以前は、RHEL 仮想マシンは、高レベルのネットワークトラフィックを処理する際のパフォーマンスが低下していました。基礎となるコードが修正され、ネットワークトラフィックのパフォーマンスには影響がなくなりました。
Bugzilla:2069047
memfd
を使用する仮想マシンは期待どおりに実行されます
以前は、memfd
を使用して hugepage でメモリーをバックアップする 64 ビット IBM Z プロセッサーアーキテクチャーで実行されている仮想マシン (VM) は実行できませんでした。今回の更新により、この問題は修正され、memfd
を使用する仮想マシンを 64 ビット IBM Z プロセッサーアーキテクチャー上で定義できるようになりました。その結果、memfd
を使用して hugepage でメモリーをバックアップする仮想マシンを実行できるようになりました。
仮想マシンのシステム時刻がホストと正しく同期するようになりました。
以前は、KVM モジュールは、意図したよりも少ない頻度でリアルタイムクロック (RTC) 同期を実行していました。その結果、RHEL 8 でホストされている仮想マシンのシステム時刻が、ホスト上のシステム時刻を正しく反映しない場合がありました。この更新により、KVM の RTC スケジューリングが修正され、前述の問題の発生が防止されます。
Bugzilla:2135417