4.5. インフラストラクチャーサービス
周波数同期用の新しい synce4l
パッケージが利用可能になりました。
SyncE (同期イーサネット) は、PTP クロックが物理層で周波数の正確な同期を達成できるようにするハードウェア機能です。SyncE は、特定のネットワークインターフェイスカード (NIC) およびネットワークスイッチでサポートされています。
この機能強化により、SyncE のサポートを提供する新しい synce4l
パッケージが利用できるようになりました。その結果、Telco Radio Access Network (RAN) アプリケーションは、より正確な時刻同期により、より効率的な通信を実現できるようになりました。
Bugzilla:2019751
powertop
がバージョン 2.15 にリベースされました。
エネルギー効率を向上させる powertop
パッケージがバージョン 2.15 に更新されました。注目すべき変更点と機能強化は次のとおりです。
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powertop
ツールの安定性を向上させるために、いくつかの Valgrind エラーとバッファーオーバーランの可能性が修正されました。 - Ryzen プロセッサーおよび Kaby Lake プラットフォームとの互換性が向上しました。
- Lake Field、Alder Lake N、および Raptor Lake プラットフォームのサポートが可能になりました。
- Ice Lake NNPI および Meteor Lake のモバイルおよびデスクトップのサポートを有効にしました。
Bugzilla:2040070
tuned
がバージョン 2.20.0 にリベースされました。
アプリケーションとワークロードのパフォーマンスを最適化するための TuneD ユーティリティーがバージョン 2.20.0 に更新されました。バージョン 2.19.0 に対する主な変更点および機能強化は、以下のとおりです。
- API の拡張機能により、実行時にプラグインインスタンス間でデバイスを移動できるようになります。
CPU 関連のパフォーマンス設定を微調整する
plugin_cpu
モジュールには、次の機能強化が導入されています。-
pm_qos_resume_latency_us
機能を使用すると、各 CPU がアイドル状態からアクティブ状態に移行するまでに許可される最大時間を制限できます。 -
TuneD は、さまざまな使用シナリオに基づいてシステムの電源管理を調整するためのスケーリングアルゴリズムを提供する
intel_pstate
スケーリングドライバーのサポートを追加します。
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- Unix ドメインソケットを通じて TuneD を制御するソケット API がテクノロジープレビューとして利用可能になりました。詳細については、テクノロジープレビューとして利用可能な TuneD 用の Socket API を参照してください。
Bugzilla:2133814、Bugzilla:2113925、Bugzilla:2118786、Bugzilla:2095829、Bugzilla:2113900