24.2. mpirun オプション
以下の mpirun
オプションは、コンテナーの起動に使用します。
-
--mca orte_tmpdir_base /tmp/podman-mpirun
行は、Open MPI に対し、/tmp
ではなく、/tmp/podman-mpirun
にその一時ファイルをすべて作成するように指示します。複数のノードを使用する場合には、別のノードではこのディレクトリーの名前は異なります。このような場合には、/tmp
ディレクトリー全体をコンテナーにマウントする必要があり、操作がより複雑です。
mpirun
コマンドは、podman
コマンドを起動するコマンドを指定します。以下の podman
オプションは、コンテナーの起動に使用されます。
-
run
コマンドはコンテナーを実行します。 -
--env-host
オプションは、ホストからコンテナーにすべての環境変数をコピーします。 -
-v /tmp/podman-mpirun:/tmp/podman-mpirun
は、Open MPI が一時ディレクトリーとファイルをコンテナーで利用できるように、Podman にディレクトリーのマウントを指示します。 -
--userns=keep-id
行を使用すると、コンテナー内外でのユーザー ID マッピングを保証します。 -
--net=host --pid=host --ipc=host
行では、同じネットワーク、PID、および IPC 名前空間が設定されます。 -
mpi-ring
はコンテナーの名前です。 -
/home/ring
は、コンテナー内の MPI プログラムです。