第17章 RHEL Web コンソールを使用したコンテナーの管理
Red Hat Enterprise Linux Web コンソールを使用して、コンテナーと Pod を管理できます。Web コンソールを使用すると、非 root または root ユーザーとしてコンテナーを作成できます。
- root ユーザーとして、追加の権限とオプションを備えたシステムコンテナーを作成できます。
非 root ユーザーには 2 つのオプションがあります。
- ユーザーコンテナーのみを作成するには、Web コンソールをデフォルトモード (Limited access) で使用できます。
- ユーザーコンテナーとシステムコンテナーの両方を作成するには、Web コンソールページの上部パネルで Administrative access をクリックします。
ルートコンテナーとルートレスコンテナーの違いの詳細は、ルートレスコンテナーに関する特別な考慮事項 を参照してください。
17.1. Web コンソールでのコンテナーの作成
コンテナーを作成し、ポートマッピング、ボリューム、環境変数、ヘルスチェックなどを追加できます。
前提条件
RHEL 9 Web コンソールがインストールされている。
手順は、Web コンソールのインストールおよび有効化 を参照してください。
cockpit-podman
アドオンをインストールしている。# dnf install cockpit-podman
手順
RHEL 9 Web コンソールにログインします。
詳細は、Web コンソールへのログイン を参照してください。
- メインメニューで Podman containers をクリックします。
- をクリックします。
- Name フィールドに、コンテナーの名前を入力します。
Details タブに必要な情報を入力します。
- 管理者アクセス権がある場合のみ利用可能:コンテナーの所有者を選択します。システムまたはユーザー。
Image ドロップダウンリストで、選択したレジストリー内のコンテナーイメージを選択または検索します。
- オプション: 最新のコンテナーイメージをプルするには、Pull latest image チェックボックスをオンにします。
Command フィールドはコマンドを指定します。必要に応じて、デフォルトのコマンドを変更できます。
- オプション: ターミナルを使用してコンテナーを実行するには、With terminal チェックボックスをオンにします。
- Memory limit フィールドでは、コンテナーのメモリー制限を指定します。デフォルトのメモリー制限を変更するには、チェックボックスをオンにして制限を指定します。
- システムコンテナーでのみ利用可能:CPU shares フィールドに、相対的な CPU 時間量を指定します。デフォルト値は 1024 です。デフォルト値を変更するには、チェックボックスをオンにします。
システムコンテナーでのみ利用可能:Restart policy ドロップダウンメニューで、次のオプションのいずれかを選択します。
- No (デフォルト値): 何もしません。
- On Failure: 失敗時にコンテナーを再起動します。
- Always: コンテナーの終了時、またはシステムの再起動後にコンテナーを再起動します。
Integration タブに必要な情報を入力します。
- IP アドレス、ホストポート、コンテナーポート、および プロトコル を入力します。
- ホストパス、コンテナーパス を入力します。Writable オプションのチェックボックスをオンにして、書き込み可能なボリュームを作成できます。SELinux ドロップダウンリストで、No Label、Shared、または Private のいずれかのオプションをを選択します。
- Key と Value を入力します。
Health check タブに必要な情報を入力します。
- Command フィールドに、'healthcheck' コマンドを入力します。
ヘルスチェックオプションを指定します。
- Interval (デフォルトは 30 秒)
- Timeout (デフォルトは 30 秒)
- Start period
- Retries (デフォルトは 3)
When unhealthy: 以下のオプションのいずれかを選択します。
- No action (デフォルト): 何もしません。
- Restart: コンテナーを再起動します。
- Stop: コンテナーを停止します。
- Force stop: コンテナーを強制的に停止します。コンテナーが終了するのを待ちません。
- をクリックして、コンテナーを作成して実行します。
をクリックすると、コンテナーのみを作成できます。
検証
- メインメニューで Podman containers をクリックします。新しく作成されたコンテナーは Containers テーブルで確認できます。