第22章 ルートのトレース
ルートをデバッグするには、以下の 2 つの問題のいずれかを解決する必要がある場合があります。
- メッセージが適切に変換されない。
- メッセージが宛先エンドポイントに到達しない。
ルートを介して 1 つ以上のテストメッセージをトレースすることは、このような問題の原因を見つける最も簡単な方法です。
ツールのルートトレース機能を使用すると、メッセージがルートを通過するパスを監視し、メッセージがプロセッサーからプロセッサーに渡されるときにどのように変換されるかを確認できます。
Diagram View はルートをグラフィカル表示します。これにより、メッセージが通過するパスを表示できます。ルート内の各プロセッサーでは、ルートの起動後に処理されたすべてのメッセージの平均処理時間 (ミリ秒単位) と、ルートの起動後に処理されたメッセージ数も表示されます。
Messages View には、JMX Navigator ツリーで選択した JMS 宛先またはルートエンドポイントによって処理されたメッセージが表示されます。Messages View で個別のメッセージトレースを選択すると、Properties ビューにメッセージの詳細な情報とコンテンツが表示され、Diagram View で関連ノードが強調表示されます。
ルートを使用したメッセージのトレースには、以下のステップが含まれます。
22.1. ルートトレース用テストメッセージの作成
概要
ルートトレースは、あらゆる種類のメッセージ構造で機能します。Fuse Message ウィザードは空の .xml
メッセージを作成し、任意のメッセージ構造を設定することができます。
テストメッセージを保存するフォルダーが存在しない場合は、メッセージを作成する前に作成する必要があります。
テストメッセージを格納する新規フォルダーの作成
新規フォルダーを作成するには、以下を実行します。
- Project Explorer ビューで、プロジェクトルートを右クリックしてコンテキストメニューを開きます。
New
Folder を選択して New Folder ウィザードを開きます。 プロジェクトルートが Enter or select the parent folder に表示されます。
- プロジェクト階層のグラフィカル表示でノードを展開し、親フォルダーとして使用するノードを選択します。
- Folder name フィールドに新規フォルダーの名前を入力します。
Finish をクリックします。
新規フォルダーが Project Explorer ビューの選択した親フォルダーの下に表示されます。
注記新規フォルダーが表示されない場合は、親 foler を右クリックし、Refresh を選択します。
テストメッセージの作成
テストメッセージを作成するには、以下を実行します。
- Project Explorer ビューで、プロジェクトを右クリックしてコンテキストメニューを開きます。
-
New
Fuse Message を選択して New File ウィザードを開きます。 - プロジェクト階層のグラフィカル表示でノードを展開し、新しいテストメッセージを保存するフォルダーを選択します。
-
File name フィールドにメッセージの名前を入力するか、デフォルト (
message.xml
) を受け入れます。 Finish をクリックします。
XML エディターで新しいメッセージが表示されます。
メッセージの内容 (ボディーとヘッダーテキストの両方) を入力します。
注記入力したヘッダーテキストによっては、
No grammar constraints (DTD or XML Schema) referenced in the document
という警告が表示される場合があります。この警告は無視しても問題ありません。