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7.3. JVM 環境変数

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これらの環境変数を使用して、EAP for OpenShift イメージで JVM を設定します。

表7.1 JVM 環境変数
変数名例:デフォルト値JVM の設定説明

JAVA_OPTS

-verbose:class

デフォルトなし

Multiple

java コマンドに渡す JVM オプション。

JAVA_OPTS_APPEND を使用して追加の JVM 設定を設定します。JAVA_OPTS を使用すると、一部の未設定のデフォルト値がサーバー JVM 設定に追加されません。これらの設定は、明示的に追加する必要があります。

JAVA_OPTS を使用すると、コンテナースクリプトによりデフォルトで追加された特定の設定が無効になります。無効な設定には以下が含まれます。

  • -XX:MetaspaceSize=96M
  • -Djava.net.preferIPv4Stack=true
  • -Djboss.modules.system.pkgs=jdk.nashorn.api,com.sun.crypto.provider
  • -Djava.awt.headless=true

JAVA_OPTS を使用して追加設定を行う場合は、これらのデフォルトを追加します。

JAVA_OPTS_APPEND

-Dsome.property=value

デフォルトなし

Multiple

JAVA_OPTS で生成されたオプションに追加するユーザー指定の Java オプション。

JAVA_MAX_MEM_RATIO

50

80

-Xmx

-Xmx オプションが JAVA_OPTS に指定されていない場合には、この変数を使用します。この変数の値は、コンテナーの制限に基づいてデフォルトの最大ヒープメモリーサイズを算出するために使用されます。この変数がメモリー制限なしで、コンテナー内で使用される場合、この変数の効果はありません。この変数がメモリー制約のあるコンテナーで使用されると、-Xmx の値はコンテナーで使用できるメモリーの指定の比率に設定されます。デフォルト値の 50 は、利用可能なメモリーの 50% が上限として使用されることを意味します。最大メモリーの計算を省略するには、この変数の値を 0 に設定します。JAVA_OPTS には、-Xmx オプションは追加されません。

JAVA_INITIAL_MEM_RATIO

25

-Xms

-Xms

この変数は、-Xms オプションが JAVA_OPTS で指定されていない場合に使用します。この変数の値は、最大ヒープメモリーサイズを基にしたデフォルトの初期ヒープメモリーサイズの算出に使用されます。この変数がメモリー制限なしで、コンテナー内で使用される場合、この変数の効果はありません。この変数がメモリー制約のあるコンテナーで使用されている場合、-Xms の値が Xmx メモリーの指定比に設定されます。デフォルト値の 25 は、初期ヒープサイズとして最大メモリーの 25% が使用されることを意味します。初期メモリーの計算を省略するには、この変数の値を 0 に設定します。JAVA_OPTS には -Xms オプションは追加されません。

JAVA_MAX_INITIAL_MEM

4096

4096

-Xms

JAVA_MAX_INITIAL_MEM 環境変数は非推奨になりました 。JAVA_OPTS を使用して -Xms オプションを指定してください。例: JAVA_OPTS=-Xms256m

JAVA_DIAGNOSTICS

true

false (無効)

-Xlog:gc:utctime -XX:NativeMemoryTracking=summary

この変数の値を true に設定すると、イベントの発生時に、標準出力に診断情報が含まれます。JAVA_DIAGNOSTICS がすでに true として定義されている環境で、この値が true に定義されていると、診断が依然として含まれます。

DEBUG

true

false

-agentlib:jdwp=transport=dt_socket,address=$DEBUG_PORT,server=y,suspend=n

リモートデバッグを有効にします。

DEBUG_PORT

8787

8787

-agentlib:jdwp=transport=dt_socket,address=$DEBUG_PORT,server=y,suspend=n

デバッグに使用するポートを指定します。

GC_MIN_HEAP_FREE_RATIO

20

10

-XX:MinHeapFreeRatio

拡大を回避するためのガベージコレクション後のヒープ解放の最小パーセンテージ。

GC_MAX_HEAP_FREE_RATIO

40

20

-XX:MaxHeapFreeRatio

縮小を回避するためのガベージコレクション後のヒープ解放の最大パーセンテージ。

GC_TIME_RATIO

4

4

-XX:GCTimeRatio

ガべージコレクションで費やした時間と、それ以外で費やされる時間の比率を指定します (アプリケーション実行にかかった時間など)。

GC_ADAPTIVE_SIZE_POLICY_WEIGHT

90

90

-XX:AdaptiveSizePolicyWeight

現在のガベージコレクション時間と以前のガベージコレクション時間に指定される重み。

GC_METASPACE_SIZE

20

96

-XX:MetaspaceSize

初期メタスペースのサイズ。

GC_MAX_METASPACE_SIZE

100

デフォルトなし

-XX:MaxMetaspaceSize

最大メタスペースサイズ。

GC_CONTAINER_OPTIONS

-XX:+UserG1GC

-XX:-UseParallelGC

-XX:-UseParallelGC

使用する Java ガベージコレクションを指定します。変数の値は、Java ランタイム環境 (JRE) コマンド行オプションを使用して指定されます。指定された JRE コマンドは、デフォルトをオーバーライドします。

以下の環境変数が非推奨になりました。

  • JAVA_OPTIONS: JAVA_OPTS を使用します。
  • INITIAL_HEAP_PERCENT: JAVA_INITIAL_MEM_RATIO を使用します。
  • CONTAINER_HEAP_PERCENT: JAVA_MAX_MEM_RATIO を使用します。
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