第2章 最も重要な新機能
本項では、Red Hat OpenStack Platform の今回のリリースにおける最も重要な新機能の概要を説明します。
2.1. Red Hat OpenStack Platform Director リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
本項では、director の最も重要な新機能について説明します。
- プロンプトの変更
- アンダークラウドで、
stackrc
やovercloudrc
などの設定ファイルを読み込むと、プロンプト文字列 1 (PS1) が変更されて、クラウド名が追加されます。これは、現在アクセス中のクラウドを特定するのに役立ちます。たとえば、stackrc
ファイルを読み込んだ場合には、プロンプトは(undercloud)
プレフィックス付きで表示されます。source ~/stackrc
[stack@director-12 ~]$ source ~/stackrc (undercloud) [stack@director-12 ~]$
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - HTTP プロキシーを介した登録
- director は、HTTP プロキシーを介してオーバークラウドを登録するための更新済みテンプレートを提供します。
- 新規カスタムロールの生成
- director は個別のカスタムロールファイルから
roles_data
ファイルを作成する機能を提供します。これにより、個別のカスタムロールの管理が簡素化されます。director には、作業の開始に役立つデフォルトのロールファイルセットも含まれています。 - ノードのブラックリスト
- director は
DeploymentServerBlacklist
を使用したノードのブラックリストを受け入れるようになりました。このパラメーターは、リストされているノードを分離して、openstack overcloud deploy
の実行中に更新されたパラメーターやリソースを受信しないようにします。このパラメーターは、デプロイメントプロセス中に、既存のノードにはタッチせずに、追加のノードをスケーリングするのに役立ちます。 - コンポーザブルネットワーク
- 以前のリリースでは、Bare Metal サービスは director のテンプレートで定義されているネットワークしか使用できませんでした。今回のリリースでは、オーバークラウドのデプロイまたは更新時に director が作成するカスタムネットワークを構成できるようになりました。また、director のテンプレートで定義されたネットワークにラベルを割りあてることもできるようになりました。
- UI: ノード管理の向上
- director の Web UI は、各ノードについてのより詳しい情報とノード管理の追加機能を提供するようになりました。この追加情報は、director の Web UI の ノード の画面で確認することができます。
- UI: ロール割り当ての向上
- director の Web UI には、ノードのロール割り当てを簡単に行える機能が実装されています。UI はスピナーを使用して、ロールごとに選択した数のノードを自動的に割り当てます。また、director の Web UI の ノード 画面で、特定のノードをロールに手動で割り当てることもできます。