3.2. 2018 年 1 月 30 日の更新


本リリースノートには主に、今回リリースされた Red Hat OpenStack Platform のデプロイメント時に考慮すべきテクノロジープレビューの項目、推奨事項、既知の問題、非推奨となった機能について記載します。

3.2.1. 既知の問題

現時点における Red Hat OpenStack Platform の既知の問題は以下のとおりです。
BZ#1552234
現在、既知の問題があり、ACL を使用してコンテナーをパブリックにして匿名アクセスを許可することはできません。この問題は、「X-Container-Read」または「X-Container-Write」の設定で「*」を指定して「POST」操作を Swift に送信する際に発生します。
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BZ#1469434
Docker CLI を使用して実行中のコンテナーの状態を報告する場合には、nova_migration_target コンテナーが誤って「unhealthy」と報告される可能性があります。これは、ヘルスチェック自体に問題があるためで、実行中のコンテナー正確な状態を反映していません。
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BZ#1519057
現在、Red Hat OpenStack Platform の LDAP 統合には、既知の問題があり、「keystone.yaml」に「keystone_domain_confg」タグがないため、Puppet は必要な設定ファイルを適切に適用できません。その結果、LDAP と Red Hat OpenStack Platform の統合は適切に設定されません。回避策としては、「keystone.yaml」を手動で修正して、不足しているタグを追加する必要があります。これには、2 つの方法があります。

1. ファイルを直接編集する方法
  a. アンダークラウドに stack ユーザーとしてログインします。
  b. 任意のエディターで keystone.yaml を開きます。例:
       sudo vi /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/docker/services/keystone.yaml
  c. 不足している puppet タグ「keystone_domain_confg」を 94 行目に追記します。例:
        puppet_tags: keystone_config
        を次のように変更:
        puppet_tags: keystone_config,keystone_domain_confg
  d. 「keystone.yaml」を保存して閉じます。
  e. 「keystone.yaml」ファイルに不足していたタグが含まれるようになったことを確認します。以下のコマンドを実行すると「1」が返されるはずです。
    cat /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/docker/services/keystone.yaml | grep 'puppet_tags: keystone_config,keystone_domain_config' | wc -l

2. sed を使用してファイルをインラインで編集する方法
  a. アンダークラウドに stack ユーザーとしてログインします。
  b. 以下のコマンドを実行して不足している puppet タグを追加します。
     sed -i 's/puppet_tags\: keystone_config/puppet_tags\: keystone_config,keystone_domain_config/' /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/docker/services/keystone.yaml
  c. 「keystone.yaml」ファイルに不足していたタグが含まれるようになったことを確認します。 以下のコマンドを実行すると「1」が返されるはずです。
    cat /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/docker/services/keystone.yaml | grep 'puppet_tags: keystone_config,keystone_domain_config' | wc -l
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BZ#1520004
Ceph Storage サーバーは、ディスクデバイスが同種の場合にのみデプロイすることができます。
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BZ#1525520
OVN を ML2 メカニズムドライバーとして使用するデプロイメントの場合は、外部ネットワークに接続可能なノードのみが、その上でルーターゲートウェイポートをスケジューリングする対象になります。 ただし、既知の問題があり、全ノードが対象となってしまうため、コンピュートノードが外部に接続できない場合には問題となります。

その結果、ルーターゲートウェイポートが外部に接続できないコンピュートノード上でスケジュールされている場合には、外部ネットワークの受信および送信の接続は機能せず、その場合には、ルーターゲートウェイポートをコントローラーノードに再スケジュールする必要があります。

回避策としては、全コンピュートノードに接続を提供することができます。また、NeutronBridgeMappings を削除するか、datacentre:br-ex に設定することを検討できます。詳しい情報は、https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=1525520 と
https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=1510879 を参照してください。
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