2.9. ネットワーク機能仮想化
本項では、ネットワーク機能仮想化 (NFV) の最も重要な新機能について説明します。
- 異種クラスターの容易な管理
- 異種のクラスターを容易に管理できることにより、異なるサービスパラメーター値を設定して、さまざまなノードの機能やチューニングの要件に対応することができます。たとえば以前は、ノード 1 にノード 2 よりも多くの RAM がある場合でも、サービスパラメーターがグローバルで定義されていたので、2 つの異なるコンピュートロールで追加の RAM を活用することはできませんでした。現在は、ロール固有のパラメーターが設定されたコンポーザブルロールを統合して、異なるノードまたはチューニングの要件に対応する固有のパラメーターを定義することができるようになりました。
- OpenDaylight (テクノロジープレビュー)
- OpenDaylight のソフトウェア定義ネットワーク (SDN) コントローラーが Red Hat OpenStack Platform に組み込まれました。
- OVS-DPDK の簡単なデプロイメント
- Red Hat OpenStack Platform では、事前に定義済みの Mistral ワークフローで OVS-DPDK のパラメーターを自動生成することにより、OVS-DPDK のデプロイメントを容易に実行できるようになりました。ユーザーは、2 つの単純なパラメーター (DPDK PMD に使用する CPU スレッドの最小数とヒュージページに確保する使用可能なメモリーのパーセンテージ) を決定する必要があります。ワークフローは、この情報とハードウェアイントロスペクションの結果に基づいて、デプロイメントに必要な、残りの OVS-DPDK パラメーターを算出します。
- Bare Metal イントロスペクションを介した NUMA トポロジーの取得
- デプロイメントを容易に行うために、Bare Metal のハードウェアインスペクションサービスを使用してコンピュートノードから NUMA トポロジーの詳細情報を取得できるようになりました。取得したNUMA トポロジーの詳細情報には、NUMA ノード、それらに関連付けられた RAM、NIC、物理 CPU コアとシブリングのペアが含まれます。