10.2. コンポーザブルネットワークの追加
コンポーザブルネットワークを使用して、さまざまなサービス用のネットワークを追加します。たとえば、ストレージバックアップトラフィック専用のネットワークがある場合には、ネットワークを複数のロールに提供できます。
手順
デフォルトの
network_data
ファイルのコピーします。$ cp /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/network_data.yaml /home/stack/.
network_data.yaml
ファイルのローカルコピーを編集し、新規ネットワーク用のセクションを追加します。以下に例を示します。- name: StorageBackup vip: true name_lower: storage_backup ip_subnet: '172.21.1.0/24' allocation_pools: [{'start': '171.21.1.4', 'end': '172.21.1.250'}] gateway_ip: '172.21.1.1'
-
人間が判読可能なネットワークの名前を設定します。必須のパラメーターは、このパラメーターだけです。名前を正規化して読みやすくする場合は、
InternalApi
をinternal_api
に変更する場合などにname_lower
パラメーターを使用します。name
パラメーターは変更しないでください。 -
vip: true
は仮想 IP アドレス (VIP) を新規ネットワーク上に作成します。この IP は、サービス/ネットワーク間のマッピングパラメーター (ServiceNetMap
) に一覧表示されるサービスのターゲット IP として使用されます。仮想 IP は Pacemaker を使用するロールにしか使用されない点に注意してください。オーバークラウドの負荷分散サービスにより、トラフィックがこれらの IP から対応するサービスのエンドポイントにリダイレクトされます。 -
ip_subnet
、allocation_pools
、およびgateway_ip
は、ネットワークのデフォルト IPv4 サブネット、IP 範囲、およびゲートウェイを設定します。
-
人間が判読可能なネットワークの名前を設定します。必須のパラメーターは、このパラメーターだけです。名前を正規化して読みやすくする場合は、
-n
オプションを使用して、カスタム network_data
ファイルをデプロイメントに含めます。-n
オプションを指定しないと、デプロイメントコマンドはデフォルトのネットワークセットを使用します。