9.3. ネットワークインターフェイスのテンプレート
オーバークラウドのネットワーク設定には、ネットワークインターフェイスのテンプレートセットが必要です。これらのテンプレートは YAML 形式の標準の heat テンプレートです。director がロール内の各ノードを正しく設定できるように、それぞれのロールには NIC のテンプレートが必要です。
すべての NIC のテンプレートには、標準の Heat テンプレートと同じセクションが含まれています。
heat_template_version
- 使用する構文のバージョン
description
- テンプレートを説明する文字列
parameters
- テンプレートに追加するネットワークパラメーター
resources
-
parameters
で定義したパラメーターを取得し、それらをネットワークの設定スクリプトに適用します。 outputs
- 設定に使用する最終スクリプトをレンダリングします。
/usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/network/config
のデフォルト NIC テンプレートは、Jinja2 構文のメリットを生かしてテンプレートを容易にレンダリングします。たとえば、single-nic-vlans
設定からの以下のスニペットにより、各ネットワークの VLAN セットがレンダリングされます。
デフォルトのコンピュートノードでは、Storage、Internal API、および Tenant ネットワークのネットワーク情報だけがレンダリングされます。
デフォルトの Jinja2 ベースのテンプレートを標準の YAML バージョンにレンダリングする方法は、11章カスタムネットワークインターフェイステンプレートで説明します。この YAML バージョンを、カスタマイズのベースとして使用することができます。