3.5. Red Hat OpenStack Platform 13 メンテナーンスリリース (2019 年 1 月 16 日)


本リリースノートには主に、今回リリースされた Red Hat OpenStack Platform のデプロイメント時に考慮すべきテクノロジープレビューの項目、推奨事項、既知の問題、非推奨になった機能について記載します。

3.5.1. 機能拡張

Red Hat OpenStack Platform の今回のリリースでは、以下の機能拡張が提供されています。

BZ#1476282

overcloud-minimal qcow2 イメージを使用して、オーバークラウドの最小バージョンをデプロイできるようになりました。この最小インストールでは、更新のための OpenStack エンタイトルメントは必要ありません。

BZ#1600115

以前のリリースでは、OVN 論理ルーターを使用する新規接続の最初のパケットは、送信先の MAC アドレスを特定するのに使われていました。その結果、新規接続の最初のパケットが失われていました。

今回の機能拡張で、新規接続の最初のパケットを正しくキューに入れる機能が追加され、そのパケットが失われなくなりました。

BZ#1607362

この機能により、IPv6 アドレスへの OpenDaylight (ODL) のデプロイがサポートされるようになりました。

BZ#1635892

従来 Octavia は、VIP および VRRP Amphora ポートに関連付けられたセキュリティーグループに Octavia のプロジェクト ID を割り当てていました。このため、ユーザーはロードバランサーへのアクセスを制限できませんでした。今回の修正で、SG の所有者を変更してユーザープロジェクト (ホワイトリストに登録された特定のプロジェクト) に所属させるオプションが追加され、ユーザーはロードバランサーへのアクセスポリシーを細かく設定できるようになりました。

BZ#1636395

この機能により、信頼済み SR-IOV 仮想機能 (VF) を持つインスタンスの作成が可能になり、VF の MAC アドレスを変更し、ゲストインスタンスから直接プロミスキャスモードを有効にすることができるようになりました。この機能は、インスタンスのフェイルオーバー VF を直接インスタンスから設定するのに役立ちます。

VF を信頼済みモードに設定するには、まず nova.conf の [pci] passthrough_whitelist JSON 設定オプションの trusted の値を設定します。その後、バインディングプロファイルで trusted=true 属性を設定したポートを作成します。vnic-type 属性の値は、必ず hw_veb または direct に設定してください。

BZ#1644020

この機能により、新たなパラメーター NovaLibvirtVolumeUseMultipath (ブール値) が追加されました。これにより、コンピュートノードの nova.conf ファイルでマルチパス設定パラメーター libvirt/volume_use_multipath が設定されます。このパラメーターは、Compute ロールごとに設定することができます。デフォルト値は False です。

BZ#1646907

この機能により、セキュリティーが強化された完全なイメージを UEFI モードでブートする機能が追加されました。

BZ#1648261

今回の機能拡張で、パラメーター NeutronOVSTunnelCsum が追加されました。これにより、heat テンプレートで neutron::agents::ml2::ovs::tunnel_csum を設定することができます。このパラメーターにより、OVS エージェントの発信 IP パケットを転送する GRE/VXLAN トンネルのトンネルヘッダーチェックサムを設定または削除します。

BZ#1656495

この機能により、パラメーター NovaSchedulerWorkers が追加されました。これにより、スケジューラーノードごとに複数の nova-schedule ワーカーを設定することができます。デフォルト値は 1 です。

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