3.9. Red Hat OpenStack Platform 13 メンテナーンスリリース (2019 年 9 月 4 日)


本リリースノートには主に、今回リリースされた Red Hat OpenStack Platform のデプロイメント時に考慮すべきテクノロジープレビューの項目、推奨事項、既知の問題、非推奨になった機能について記載します。

3.9.1. 機能拡張

Red Hat OpenStack Platform の今回のリリースでは、以下の機能拡張が提供されています。

BZ#1614361

今回の更新により、Fast Forward Upgrade の実行中に Red Hat OpenStack Platform 13 host-config-and-reboot 環境ファイルを使用できるようになりました。

  1. first-boot スクリプトから NodeUserData マッピングを削除します。
  2. host-config-and-reboot.yaml 環境ファイルをデプロイコマンドに追加します。
  3. ロール固有のパラメーターを使用して、OvS-DPDK ロールに設定した KernelArgs および TunedProfile を追加します。
  4. KernelArgs and TunedProfile が OpenStack Platform 10 の値に対応するようにします。違いがあると Fast Forward Upgrade の実行中にノードがリブートし、アップグレードに失敗します。

Ansible は、heat stack 設定により行われるリブートを処理することができません。誤った設定があるとリブートが行われ、Fast Forward Upgrade プロセスが失敗します。

注記

新しいパッチがあっても、既存の first-boot スクリプトを使用して Fast Forward Upgrade を実行することができます。

BZ#1631107

今回の更新により、Red Hat OpenStack Platform に新しいパラメーター DnsSearchDomains が追加されています。異なる DNS サブドメインを持つ IDM および FreeIPA 環境に、このパラメーターを使用することができます。このパラメーターを環境ファイルの parameter_defaults セクションで設定し、resolv.conf に DNS サーチドメインの一覧を追加します。

BZ#1679267

以前のリリースでは、既存のデプロイメントで TLS Everywhere にアップグレードすることができませんでした。

今回の更新により、再インストールせずに内部の OpenStack サービス間のインフライト接続を維持することができます。

BZ#1688385

今回の機能拡張により、tripleo::profile::base::database::mysql::mysql_server_options hiera ハッシュキーを使用して、任意の mysql 設定オプションをオーバークラウド上の mysql クラスターに渡すことができるようになりました。

BZ#1706992

今回の更新により、インスタンスを移行せずにコンピュートノードがリブートした場合、ノード上のインスタンスを自動的に再起動するように設定できるようになりました。コンピュートノードがリブートする際にインスタンスを正常にシャットダウンして再起動するように、Nova および libvirt-guests エージェントを設定することができます。パラメーター NovaResumeGuestsStateOnHostBoot (True/False) および NovaResumeGuestsShutdownTimeout (デフォルト: 300s) が新たに Red Hat OpenStack Platform 13 に追加されました。

BZ#1713761

今回の更新により、インターフェイスのキー domain を使用して、ifcfg 設定のドメインを定義できるようになりました。これにより、異なる DNS サブドメインを持つ IDM および FreeIPA 環境をサポートするのに必要な、DNS 検索のパフォーマンスが向上します。

BZ#1732220

今回の更新により、オーバークラウドのローカルホスト上で rabbitmq-management インターフェイスがデフォルトで有効化されるようになりました。したがって、管理 API 経由で rabbitmq の状態の監視およびクエリーを容易に行うことができます。

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