5.2. NFV SR-IOV デプロイメントのトポロジー
以下の図には、2 つの仮想ネットワーク機能 (VNF) が示されています。各 VNF には、mgt
で示された管理インターフェースおよびデータプレーンインターフェースがあります。管理インターフェースは ssh
アクセスおよびその他の管理機能を管理します。データプレーンインターフェースは VNF を Data Plane Development Kit(DPDK)にボンディングして高可用性を確保します。VNF は、DPDK ライブラリーを使用してデータプレーンインターフェースをボンディングします。この図には、2 つの冗長プロバイダーネットワークも示されています。コンピュートノードには 2 つの標準 NIC がボンディングされ、VNF 管理と Red Hat OpenStack Platform API 管理の間で共有されています。
この図は、アプリケーションレベルで DPDK を活用し、SR-IOV Virtual Function(VF)および Physical Function(PF)へのアクセスが可能な VNF を示しています。これにより、ファブリックの設定に応じて可用性やパフォーマンスが向上します。DPDK はパフォーマンスを向上させる一方、VF/PF DPDK のボンディングはフェイルオーバー/可用性に対応します。VNF ベンダーは、DPDK Poll Mode Driver(PMD)が VF/PF として公開される SR-IOV カードを必ずサポートするようにする必要があります。VNF は標準の virtIO ドライバーを使用して「mgmt」ネットワークデバイスにアクセスするため、管理ネットワークは Open vSwitch(OVS)を使用します。オペレーターは、VNF への初回の接続にそのデバイスを使用して、DPDK アプリケーションに 2 つの VF/PF を適切にボンディングさせることができます。
5.2.1. HCI を使用しない NFV SR-IOV のトポロジー
以下の図には、NFV ユースケース向けのハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)を使用しない Single Root I/O Virtualization(SR-IOV)のトポロジーを示しています。この環境は、1 Gbps の NIC を搭載したコンピュートノードおよびコントローラーノードと、director ノードで構成されます。