8.7. iDRAC に関する問題のトラブルシューティング
- Redfish 管理インターフェースがブートデバイスの設定に失敗する
特定の iDRAC ファームウェアバージョンの
idrac-redfish
管理インターフェースを使用する場合、UEFI ブートのベアメタルサーバーでブートデバイスの設定を試みると、iDRAC は以下のエラーを返します。Unable to Process the request because the value entered for the parameter Continuous is not supported by the implementation.
この問題が発生した場合には、ノードの
driver-info
のforce_persistent_boot_device
パラメーターをNever
に設定します。openstack baremetal node set --driver-info force_persistent_boot_device=Never ${node_uuid}
- 電源オフ時のタイムアウト
一部のサーバーで、電源のオフに長時間を要し、タイムアウトする場合があります。デフォルトのリトライ回数は
6
で、その結果 30 秒でタイムアウトになります。タイムアウトの時間を 90 秒に増やすには、アンダークラウドの hieradata オーバーライドファイルでironic::agent::rpc_response_timeout
の値を18
に設定して、openstack undercloud install
コマンドを再実行します。ironic::agent::rpc_response_timeout: 18
- ベンダーパススルーのタイムアウト
ベンダーパススルーコマンドを実行するのに iDRAC が利用できない場合、これらのコマンドの実行に非常に長い時間がかかり、タイムアウトします。
openstack baremetal node passthru call --http-method GET \ aed58dca-1b25-409a-a32f-3a817d59e1e0 list_unfinished_jobs Timed out waiting for a reply to message ID 547ce7995342418c99ef1ea4a0054572 (HTTP 500)
メッセージングのタイムアウト時間を増やすには、アンダークラウドの hieradata オーバーライドファイルで
ironic::default::rpc_response_timeout
パラメーターの値を増やし、openstack undercloud install
コマンドを再実行します。ironic::default::rpc_response_timeout: 600