5.2. 依存関係向けの管理対象外コンポーネントの使用


Quay で使用する Postgres、Redis、またはオブジェクトストレージなどの既存のコンポーネントがある場合は、まず Quay 設定バンドル (config.yaml) 内でそれらを設定し、QuayRegistry でバンドルを参照します (Kubernetes Secret)。これは、非管理対象のコンポーネントを示します。

注記

Quay 設定エディターを使用して、既存の設定バンドルを作成または変更したり、Kubernetes Secret の更新プロセスを単純化したりできます。Quay の設定が設定エディターで変更され、Operator に送信されると、Quay デプロイメントは新規の設定を反映するように更新されます。

5.2.1. 既存の Postgres データベースの使用

  1. 必要なデータベースフィールドを使用して設定ファイル config.yaml を作成します。

    config.yaml:

    DB_URI: postgresql://test-quay-database:postgres@test-quay-database:5432/test-quay-database

  2. 設定ファイルを使用してシークレットを作成します。

    $ kubectl create secret generic --from-file config.yaml=./config.yaml config-bundle-secret
  3. postgres コンポーネントを管理対象外としてマークし、作成された Secret を参照する QuayRegistry YAML ファイル quayregistry.yaml を作成します。

    quayregistry.yaml

    apiVersion: quay.redhat.com/v1
    kind: QuayRegistry
    metadata:
      name: example-registry
      namespace: quay-enterprise
    spec:
      configBundleSecret: config-bundle-secret
      components:
        - kind: postgres
          managed: false

  4. 以下のセクションで説明されているようにレジストリーをデプロイします。

5.2.2. NooBaa アンマネージドストレージ

  1. Storage Object Bucket Claims のコンソールで NooBaa Object Bucket Claim を作成します。
  2. アクセスキー、バケット名、エンドポイント (ホスト名)、およびシークレットキーを含む Object Bucket Claim データの詳細を取得します。
  3. Object Bucket Claim (オブジェクトバケット要求) の情報を使用して config.yaml 設定ファイルを作成します。

    DISTRIBUTED_STORAGE_CONFIG:
      default:
        - RHOCSStorage
        - access_key: WmrXtSGk8B3nABCDEFGH
          bucket_name: my-noobaa-bucket-claim-8b844191-dc6c-444e-9ea4-87ece0abcdef
          hostname: s3.openshift-storage.svc.cluster.local
          is_secure: true
          port: "443"
          secret_key: X9P5SDGJtmSuHFCMSLMbdNCMfUABCDEFGH+C5QD
          storage_path: /datastorage/registry
    DISTRIBUTED_STORAGE_DEFAULT_LOCATIONS: []
    DISTRIBUTED_STORAGE_PREFERENCE:
      - default

5.2.3. Horizontal Pod Autoscaler の無効化

HorizontalPodAutoscalers が Clair、Quay、Mirror Pod に追加され、負荷の急上昇時に自動的にスケーリングされるようになりました。

HPA はデフォルトで managed に設定され、Quay の Pod 数、Clair およびリポジトリーのミラーリングは 2 に設定されます。これにより、Operator 経由で Quay を更新/再設定する際や、イベントの再スケジュール時にダウンタイムを回避しやすくなります。

自動スケーリングを無効にするか、独自の HorizontalPodAutoscaler を作成する場合は、コンポーネントを単純に QuayRegistry インスタンスでアンマネージドとして指定します。

apiVersion: quay.redhat.com/v1
kind: QuayRegistry
metadata:
  name: example-registry
  namespace: quay-enterprise
spec:
  components:
    - kind: horizontalpodautoscaler
      managed: false
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