1.57. バージョン 3.0.0


リリース: 2019 年 5 月 1 日

Red Hat Quay V3 は以下の新機能を提供します。

1.57.1. Red Hat Quay Web UI 設定ツール

Quay イメージ内の新規の Red Hat Quay 設定ツールオプションを使用すると、Red Hat Quay インストールを開始する前に Red Hat Quay 設定ファイルを作成できます。Red Hat Quay 設定ファイルの tarball として設定ツールは作成されます。この tarball を使用すると、マルチインスタンスのデプロイメントが大幅に簡素化されます。Tarball には、config.yaml ファイルと、SSL 証明書 (ssl.cert) および SSL キー (ssl.key) などのオプションファイルが含まれます。

2 種の設定ツールのオプションをいずれか選択すると、設定ファイルをゼロから作成するか、既存の設定ファイルのセットを変更することができます。いずれの場合も、設定の作成後に、新しい Red Hat Quay クラスターの各マシンに tarball を適用するか、これを OpenShift または他の Kubernetes クラスターに適用して Tarball を使用して Red Hat Quay を実際にデプロイできます。

新規の Red Hat Quay 設定ツールは、OpenShift および他の Kubernetes プラットフォームでの Red Hat Quay のデプロイメントを大幅に単純化します。このツールを使用して、ノードへの変更を自動的にデプロイし、Red Hat Quay コンテナーの Kubernetes Blue-grean デプロイメントをトリガーし、更新設定ができます。

1.57.2. Windows コンテナーイメージのサポート

Windows コンテナーを使用すると、OpenShift や Kubernetes などのコンテナー対応のプラットフォームで Microsoft Windows サーバープラットフォーム用に作成されたアプリケーションを実行できるようになります。Windows コンテナーをサポートする Red Hat Quay V3 では、Linux コンテナーのプッシュおよびプルに使用するのと同じ種類のツールを使用して Windows コンテナーを Red Hat Quay レジストリーに保存できます。

1.57.3. マルチアーキテクチャーコンテナーイメージのサポート

Red Hat Quay V3 がマルチアーキテクチャーコンテナーマニフェストをサポートするようになりました。Docker レジストリー API 仕様 v2_s2 コンテナー仕様は、アーキテクチャーラベルをイメージマニフェストに追加してマルチアーキテクチャーコンテナーをサポートします。このフィールドが特定のアーキテクチャーに設定されていると、同じアーキテクチャータイプのイメージが Red Hat Quay リポジトリーにプッシュされ、後で Red Hat Quay リポジトリーから自動的にアクセスされるようになりますが、コンテナーには一般的な名前が必要です。サポート対象のアーキテクチャーは、IBM Power LE および z System ワークロード、ARM ベースの IoT デバイスおよび Windows ベースのワークロードです。

1.57.4. Red Hat Enterprise Linux 7.9 のビルド

Red Hat Quay を Red Hat 製品のラインナップに完全に統合するプロセスの一環として、Red Hat Quay V3 は Red Hat Enterprise Linux 7.x コンテナーイメージで提供されるようになりました。Red Hat Quay を RHEL コンテナーに移行しても、コンテナーのインターフェイスや一般的な機能が変更されることはありませんが、Red Hat Quay と他の Red Hat 製品オファリングとの連携が強化されます。

1.57.5. Red Hat Quay イメージを Quay.io の redhat リポジトリーに移行

Red Hat Quay イメージは、これまで quay.io/coreos リポジトリーに保存されていましたが、Red Hat Quay バージョン 3 の quay.io/redhat に移行されます。利用可能なイメージは以下のとおりです。

  • quay.io/redhat/quay
  • quay.io/redhat/quay-builder
  • quay.io/redhat/clair-jwt

以前のバージョンの quay および quay-builder イメージは quay.io/coreos に残ります。例: quay.io/coreos/quay:v2.9.5

RHEL をベースとするコンテナーイメージは、RHEL の全認定およびサポート機能を継承します。また、RHEL で利用可能なセキュリティー修正および更新をすぐに活用することもできます。

1.57.6. 特権モード以外のモードでの実行をサポートするための変更

以前のバージョンのイメージは、特権付きモードで実行する必要がありました。この制限を取り除くため、コンテナー設定およびポートが変更されました。

  • Clair-jwt 設定が /config から /clair/config に移動しました。
  • clair-jwt の設定で、証明書などの追加のファイルへの参照を更新する必要があります。
  • Quay HTTP ポートは 8080 になりました。HTTPS ポートは 8443 です。
  • Quay でプロキシーポートを使用する場合、このポートは 7443 に移動されます。

RHEL ベースイメージに移行したことで、証明書のインストールパスが /etc/pki/ca-trust/source/anchors に変更されます。イメージを実行するサンプルが更新され、これが反映されるようになりました。

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