5.4. ダウンロードポリシーの概要
Red Hat Satellite には、RPM コンテンツ同期用のダウンロードポリシーが複数あります。たとえば、コンテンツのメタデータだけをダウンロードして、実際のコンテンツのダウンロードを後で延期したい場合があります。
Satellite Server には以下のポリシーがあります。
- 即時
- Satellite Server は、同期時にメタデータとパッケージをすべてダウンロードします。
- オンデマンド
- Satellite Server は同期時にメタデータのみをダウンロードします。Satellite Server は、Capsule または直接接続されたクライアントの要求があると、ファイルシステムへのパッケージの取得と保存のみを行います。この設定は、Satellite Server が強制的にすべてのパッケージをダウンロードするため、Capsule の対応するリポジトリーを Immediate に設定しても効果はありません。
- 背景情報
- Satellite Server は、最初の同期後にすべてのパッケージをダウンロードする背景タスクを作成します。
オンデマンド と 背景 のポリシーは、コンテンツの同期時間を短縮するので、遅延同期 機能として動作します。遅延同期機能は yum
リポジトリーにのみ使用してください。通常どおりに、コンテンツビューにパッケージを追加して、ライフサイクル環境にプロモートできます。
Capsule Server に、以下のポリシーを提供します。
- 即時
- Capsule Server は、同期時にメタデータとパッケージをすべてダウンロードします。Satellite Server で対応するリポジトリーを オンデマンド に設定した場合は、Satellite Server が強制的にすべてのパッケージをダウンロードするので、この設定を使用しないでください。
- オンデマンド
- Capsule Server は同期時にメタデータのみをダウンロードします。Capsule Server は、直接接続されたクライアントが要求する場合にのみ、ファイルシステム上でパッケージを取得して保存します。オンデマンド ダウンロードポリシーを使用すると、Capsule Server でコンテンツを入手できない場合には、コンテンツが Satellite Server からダウンロードされます。
- 背景情報
- Capsule Server は、最初の同期後にすべてのパッケージをダウンロードする背景タスクを作成します。
- 継承
- Capsule Server は、Satellite Server で対応するリポジトリーから、リポジトリーのダウンロードポリシーを継承します。
このポリシーは、--enable-foreman-proxy-plugin-pulp
を false に設定して Capsule をインストールまたは更新した場合は利用できません。