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第17章 アイデンティティー: DNS の管理

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DNS が設定された状態で IdM サーバーがインストールされている場合は、IdM ツールを使用して、ドメインの DNS エントリー (ホストエントリー、場所、レコード) をすべて管理できます。

17.1. IdM の DNS について

DNS は、IdM ドメインで設定および維持できるサービスの 1 つです。DNS は、IdM ドメインのパフォーマンスに不可欠です。DNS は、すべてのサーバーおよびクライアントの Kerberos サービスおよび SSL 接続に使用され、LDAP などのドメインサービスへの接続に使用されます。
IdM は外部 DNS サービスを使用できますが、ドメイン内で DNS サービスを設定する際に、IdM に対する柔軟性と制御が非常に高くなります。たとえば、DNS レコードとゾーンは、IdM ツールを使用してドメイン内で管理できます。また、クライアントは独自の DNS レコードを動的に更新できます。ホストが IdM に追加されると、そのホストマシンの IdM の DNS サービスに DNS レコードが自動的に作成されます。
IdM は、すべての DNS 情報を LDAP エントリーとして保存します。各マシンのリソースレコードはすべてドメインに保存されます。たとえば、client1 リソースには、3 つの IPv4(A) レコードと 1 つの IPv6(AAAA) レコードがあります。
dn: idnsname=client1,idnsname=example.com,cn=dns,dc=example,dc=com
idnsname: client1
arecord: 10.0.0.1
arecord: 10.0.0.2
arecord: 10.0.0.3
aaaarecord: fc00::1
objectclass: top
objectclass: idnsrecord
DNS エントリーを定義するために使用されるスキーマは /usr/share/ipa/60basev2.ldif スキーマファイルにあります。[6].
BIND サービスは、システム bind-dyndb-ldap プラグインを使用して Directory Server と通信します。DNS を管理するために Identity Management を設定すると、IdM は BIND サービスの /etc/named.conf ファイルに dynamic-db 設定セクションを作成します。これにより、BIND (named) サービスの bind-dyndb-ldap プラグインが設定されます。
このプラグインが適切に設定されている場合は、Directory Server から named サービスに DNS レコードを提供します。設定を変更して、プラグインの動作に合わせて LDAP-BIND の対話を行います。


[6] 更新された DNS スキーマ要素を含む更新済みスキーマファイルは、すべて /usr/share/ipa/updates ディレクトリーに置かれます。
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