4.14. Hewlett-Packard iLO
HP iLO デバイスのフェンスエージェント
fence_ilo
および HP iLO2 デバイスのフェンスエージェント fence_ilo2
は同一実装を共有します。これらのエージェントが使用するフェンスデバイスのパラメータを 表4.15「HP iLO (Integrated Lights Out) および HP iLO2」 に示します。
luci フィールド | cluster.conf 属性 | 詳細 |
---|---|---|
Name | name | HP iLO 対応のサーバー名です |
IP Address or Hostname | ipaddr | デバイスに割り当てる IP アドレスまたはホスト名です |
IP Port (optional) | ipport | デバイスとの接続に使用する TCP ポート、デフォルト値は 443 です |
Login | login | デバイスへのアクセスに使用するログイン名です |
Password | passwd | デバイスへの接続を認証する際に使用するパスワードです |
Password Script (optional) | passwd_script | フェンスデバイスへのアクセス用パスワードを与えるスクリプトです (これを使用するとスクリプトの方が | パラメータより優先されます)
Power Wait (seconds) | power_wait | 電源オフまたは電源オンのコマンドを発行後に待機させる秒数です |
Delay (seconds) | delay | フェンシング開始までに待機させる秒数です、デフォルト値は 0 です |
Power Timeout (seconds) | power_timeout | 電源オンまたは電源オフのコマンドを発行後、状態変更のテストまで待機させる秒数です、デフォルト値は 20 です |
Shell Timeout (seconds) | shell_timeout | コマンド発行後にコマンドプロンプトを待機させる秒数です、デフォルト値は 3 です |
Login Timeout (seconds) | login_timeout | ログイン後にコマンドプロンプトを待機させる秒数です、デフォルト値は 5 です |
Times to Retry Power On Operation | retry_on | 電源オンの動作を再試行させる回数です、デフォルト値は 1 です |
HP iLO のフェンスデバイスを追加する際に使用する設定画面を 図4.13「HP iLO」 に示します。
図4.13 HP iLO
HP iLO デバイス用のフェンスデバイスインスタンスを作成するコマンドです。
ccs -f cluster.conf --addfencedev hpilotest1 agent=fence_hpilo ipaddr=192.168.0.1 login=root passwd=password123 \ power_wait=60
cluster.conf
ファイル内の fence_ilo
デバイス用のエントリーを以下に示します。
<fencedevices> <fencedevice agent="fence_ilo" ipaddr="192.168.0.1" login="root" name="hpilotest1" passwd="password123" \ power_wait="60"/> </fencedevices>