4.4. その他のバイナリーツールの使用
binutils は、リンカーやアセンブラー以外の多くのバイナリーツールを提供します。これらのツールの一覧は、表4.1「Red Hat Developer Toolset の binutils に含まれるツール」 を参照してください。
binutils の一部であるツールを実行するには、次のコマンドを実行します。
$ scl enable devtoolset-10 'tool option ... file_name'
binutils で配布されるツールの一覧は、表4.1「Red Hat Developer Toolset の binutils に含まれるツール」 を参照してください。たとえば、objdump
ツールを使用してオブジェクトファイルを検査するには、次のコマンドを実行します。
$ scl enable devtoolset-10 'objdump option ... object_file'
この scl
ユーティリティーを使用してコマンドを実行すると、これを Red Hat Enterprise Linux システムに優先して使用する Red Hat Developer Toolset バイナリーで実行することができることに注意してください。これにより、Red Hat Developer Toolset バイナリーツールでシェルセッションをデフォルトとして実行できます。
$ scl enable devtoolset-10 'bash'
binutils のバージョンを確認するには、以下のコマンドを使用します。
$ which objdump
Red Hat Developer Toolset の objdump
実行可能なパスは、/opt
で始まります。以下のコマンドを使用して、バージョン番号が Red Hat Developer Toolset objdump
と一致することを確認することができます。
$ objdump -v