12.2. SystemTap の使用
SystemTap に含まれるツールのいずれかを実行するには、以下を実行します。
$ scl enable devtoolset-10 'tool option...'
SystemTap で配布されるツールの一覧は、表12.1「Red Hat Developer Toolset の SystemTap に分散したツール」 を参照してください。たとえば、stap
ツールを実行してインストルメンテーションモジュールを構築するには、次のコマンドを実行します。
$ scl enable devtoolset-10 'stap option... argument...'
この scl
ユーティリティーを使用してコマンドを実行すると、これを Red Hat Enterprise Linux システムに優先して使用する Red Hat Developer Toolset バイナリーで実行することができることに注意してください。これにより、Red Hat Developer Toolset SystemTap でシェルセッションをデフォルトとして実行できます。
$ scl enable devtoolset-10 'bash'
任意の時点で使用している SystemTap のバージョンを確認するには、次のコマンドを実行します。
$ which stap
Red Hat Developer Toolset の stap
実行可能なパスは、/opt
で始まります。以下のコマンドを使用して、バージョン番号が Red Hat Developer Toolset SystemTap と一致することを確認することができます。
$ stap -V