10.2.3. タイムスタンプの表示
トレースの各行を、時間、分、および秒で正確な時刻にプレフィックスするには、-t
コマンドラインオプションを指定して ltrace
ユーティリティーを実行します。
$ scl enable devtoolset-10 'ltrace -t program argument...'
ミリ秒を表示するには、-t
オプションを 2 回指定します。
$ scl enable devtoolset-10 'ltrace -tt program argument...'
トレースの各行を、各システムコールの実行に必要な時間にプレフィックスを付けるには、-r
コマンドラインオプションを使用します。
$ scl enable devtoolset-10 'ltrace -r program argument...'
例10.3 タイムスタンプの表示
pwd
コマンドを考慮します。このプログラムで ltrace
ユーティリティーを実行し、出力にタイムスタンプを含めます。
$ scl enable devtoolset-10 'ltrace -tt pwd'
13:27:19.631371 __libc_start_main([ "pwd" ] <unfinished ...>
13:27:19.632240 getenv("POSIXLY_CORRECT") = nil
13:27:19.632520 strrchr("pwd", '/') = nil
13:27:19.632786 setlocale(LC_ALL, "") = "en_US.UTF-8"
13:27:19.633220 bindtextdomain("coreutils", "/usr/share/locale") = "/usr/share/locale"
13:27:19.633471 textdomain("coreutils") = "coreutils"
(...)
13:27:19.637110 exited (status 0)