5.2. elfutils の使用
elfutils の一部であるツールのいずれかを実行するには、以下のようにツールを実行します。
$ scl enable devtoolset-10 'tool option ... file_name'
elfutils で配布されるツールの一覧は、表5.1「Red Hat Developer Toolset の elfutils に含まれるツール」 を参照してください。たとえば、objdump
ツールを使用してオブジェクトファイルを検査するには、次のコマンドを実行します。
$ scl enable devtoolset-10 'eu-objdump option ... object_file'
この scl
ユーティリティーを使用してコマンドを実行すると、これを Red Hat Enterprise Linux システムに優先して使用する Red Hat Developer Toolset バイナリーで実行することができることに注意してください。これにより、Red Hat Developer Toolset バイナリーツールでシェルセッションをデフォルトとして実行できます。
$ scl enable devtoolset-10 'bash'
elfutils のバージョンを確認するには、以下のコマンドを使用します。
$ which eu-objdump
Red Hat Developer Toolset の eu-objdump
実行可能なパスは、/opt
で始まります。以下のコマンドを使用して、バージョン番号が Red Hat Developer Toolset eu-objdump
と一致することを確認することができます。
$ eu-objdump -V