A.7. Valgrind の変更点
Red Hat Developer Toolset 10/0 には Valgrind 3.16.1 が同梱されています。
以下の機能は、Red Hat Developer Toolset の以前のリリース以降に追加または変更されています。
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次のいずれかの方法により、Valgrind でプログラムを実行しながら、多くのコマンドラインオプションの値を動的に変更できるようになりました。
vgdb
経由、Valgrindgdbserver
に接続されているgbd
経由、またはプログラムクライアントリクエスト経由。動的に変更可能なオプションの一覧を表示するには、valgrind --help-dyn-options
コマンドを実行します。 -
Cachegrind (
cg_annotate
) および Callgrind (callgrind_annotate
) ツールについては、--auto
と--show-percs
オプションがデフォルトでyes
になりました。 -
Memcheck ツールを使用すると、最適化されたコードの誤検出エラーが少なくなります。特に、Memcheck はコンパイラーが
A && B
チェックをB && A
に変換した場合に適切に処理されるようになりました。B
未定義で、A
が false でした。Memcheck は、部分的に定義された値の整数等号チェックと不等号チェックも処理します。 -
実験的なスタックおよびグローバルアレイチェックツール (
exp-sgcheck
) が削除されました。スタックおよびグローバルアレイのオーバーランを検出する方法は、GCC の AddressSanitizer (ASAN) 機能を使用することです。これには、-fsanitize=address
オプションでコードを再ビルドする必要があります。