A.3. elfutils の変更点
Red Hat Developer Toolset 10.0 には elfutils 0.180 が同梱されています。
以下の機能は、Red Hat Developer Toolset の以前のリリース以降に追加または変更されています。
-
ELF オブジェクトの分析に新しい
eu-elfclassify
ツールが追加されました。 -
クライアントツールおよびライブラリーが含まれる新しい
debuginfod
サーバーが追加されました。debuginfod
は、HTTP 経由でファイルおよび RPM アーカイブから ELF、DWARF、およびソースを自動的にインデックス化し、自動的にフェッチします。 -
libebl
がlibdw.so
に直接コンパイルされるようになりました。 -
eu-readelf
には、注記、セクション番号、シンボルテーブルのフラグが新たに複数追加されました。 -
libdw
のマルチスレッドサポートが改善されました。 -
libdw
の他の GNU DWARF 拡張サポートが追加されました。 -
GCC LTO (リンク時間最適化) で構築されたコードのデバッグ情報への対応が改善されました。
eu-readelf
およびlibdw
ユーティリティーで.gnu.debuglto_
セクションの読み取りと処理が可能になり、コンパイルユニット (CU) 全体に定義される関数のファイル名を正しく解決できるようになりました。 -
eu-nm
ユーティリティーは、V
を弱いオブジェクト、C
を共通のシンボルとして明示的に特定するようになりました。