第2章 LVM 物理ボリュームの管理


物理ボリューム (PV) は、LVM が使用する物理ストレージデバイスまたはストレージデバイス上のパーティションです。

初期化プロセス中に、LVM ディスクラベルとメタデータがデバイスに書き込まれます。これにより、LVM が論理ボリューム管理スキームの一部としてデバイスを追跡および管理できるようになります。

注記

初期化後にメタデータのサイズを増やすことはできません。より大きなメタデータが必要な場合は、初期化プロセス中に適切なサイズを設定する必要があります。

初期化プロセスが完了したら、PV をボリュームグループ (VG) に割り当てることができます。この VG を論理ボリューム (LV) に分割できます。論理ボリュームは、オペレーティングシステムとアプリケーションがストレージに使用できる仮想ブロックデバイスです。

最適なパフォーマンスを確保するには、LVM 用にディスク全体を単一の PV としてパーティション設定してください。

2.1. LVM 物理ボリュームの作成

pvcreate コマンドを使用して、LVM で使用する物理ボリュームを初期化できます。

前提条件

  • 管理アクセスがある。
  • lvm2 パッケージがインストールされている。

手順

  1. 物理ボリュームとして使用するストレージデバイスを特定します。使用可能なすべてのストレージデバイスをリスト表示するには、次のコマンドを使用します。

    $ lsblk
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  2. LVM 物理ボリュームを作成します。

    # pvcreate /dev/sdb
    Copy to Clipboard

    /dev/sdb は、物理ボリュームとして初期化するデバイスの名前に置き換えます。

検証

  • 作成された物理ボリュームを表示します。

    # pvs
    
      PV         VG  Fmt  Attr PSize  PFree
      /dev/sdb       lvm2 a--  28.87g 13.87g
    Copy to Clipboard
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