9.17. RAID 障害ポリシーを allocate に設定する
/etc/lvm/lvm.conf
ファイルで、raid_fault_policy
フィールドを allocate
パラメーターに設定できます。この設定を使用すると、システムは障害が発生したデバイスをボリュームグループのスペアデバイスと交換しようとします。スペアデバイスがない場合は、システムログにこの情報が追加されます。
手順
RAID 論理ボリュームを表示します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow /dev/sdb デバイスに障害が発生したら、RAID 論理ボリュームを表示します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow /dev/sdb デバイスに障害が発生した場合は、システムログを表示してエラーメッセージを確認することもできます。
lvm.conf
ファイルで、raid_fault_policy
フィールドをallocate
に設定します。vi /etc/lvm/lvm.conf
# vi /etc/lvm/lvm.conf raid_fault_policy = "allocate"
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記raid_fault_policy
をallocate
に設定しても、スペアデバイスがない場合、割り当ては失敗し、論理ボリュームがそのままの状態になります。割り当てが失敗した場合は、lvconvert --repair
コマンドを使用して、失敗したデバイスを修復および交換できます。
検証
障害が発生したデバイスがボリュームグループの新しいデバイスに置き換えられたかどうかを確認します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記障害が発生したデバイスは交換されたが、デバイスがまだボリュームグループから削除されていないため、LVM によって障害が発生したデバイスが検出されなかったことが表示されます。
vgreduce --removemissing my_vg
コマンドを実行すると、障害が発生したデバイスをボリュームグループから削除できます。