3.5.3. ネットワークの設定


Network (ネットワーク) タブをクリックすると、Network Configuration(ネットワークの設定) ページが表示されます。ここでは、ネットワークのトランスポートタイプを設定するためのインターフェースを提供します。
このタブを使用して、以下のオプションから 1 つ選択します:
  • UDP Multicast and Let Cluster Choose the Multicast Address(UDP マルチキャスト、クラスターがマルチキャストアドレスを選択)
    これがデフォルト設定です。このオプションが選択されている場合、Red Hat High Availability アドオンソフトウェアはクラスター ID を基にしてマルチキャストアドレスを作成します。アドレスの下位 16 ビットを生成して、それを IP プロトコルが IPV4 又は IPV6 であるかに応じてアドレスの上部に追加します:
    • IPV4 の場合 — 形成されるアドレスは、239.192 に Red Hat High Availability アドオンソフトウェアにより生成される下位 16 ビットが加わります。
    • IPV6 の場合 — 形成されるアドレスは、FF15:: に Red Hat High Availability アドオンソフトウェアにより生成される下位 16 ビットが加わります。

    注記

    クラスター ID は、各クラスター用に cman が生成する一意の識別子です。クラスター ID を表示するには、1 つのクラスターノードで cman_tool status コマンドを実行します。
  • UDP Multicast and Specify the Multicast Address Manually(UDP マルチキャスト、マルチキャストアドレスを手動で指定)
    特定のマルチキャストアドレスを使用する必要がある場合は、このオプションを選択して Multicast Address テキストボックスにマルチキャストアドレスを入力します。
    マルチキャストアドレスを指定する場合は、cman が使用する 239.192.x.x シリーズ(IPv6 の場合は FF15::)を使用することをお勧めします。この範囲以外のマルチキャストアドレスを使用すると、予期できない結果が生じる場合があります。例えば、224.0.0.x (「ネットワーク上の全ホスト」) を使用した場合、正しくルートされないか、一部のハードウェアでは全くルートされない可能性さえあります。
    マルチキャストアドレスを指定/修正した場合は、それを反映させるためにクラスターを再起動する必要があります。Conga を使ったクラスターの起動/停止に関する詳細は、「クラスターの起動、停止、再起動、削除」 を参照してください。

    注記

    マルチキャストアドレスを指定する場合、クラスターパケットが通過するルーターの設定を確認するようにしてください。一部のルーターはアドレスを認識するのに長時間かかり、クラスターのパフォーマンスに重大な影響を与える場合があります。
  • UDP Unicast (UDPU)
    Red Hat Enterprise Linux 6.2 リリースでは、クラスター内のノードは UDP ユニキャストトランスポートのメカニズムを使用することで通信可能となっています。ただし、クラスターネットワークについては IP マルチキャストの使用を推奨してます。UDP ユニキャストは、IP マルチキャストを使用できない場合に活用する代替手段となります。UDP ユニキャストを使った GFS2 のデプロイメントは推奨されません。
Apply(適用) をクリックします。トランスポートタイプを変更した場合は、変更を反映させるためにクラスターの再起動が必要です。
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