6.2. コンパイラーおよびツール
Socket::inet_aton()
が複数のスレッドから安全に使用可能
以前は、複数の Perl スレッドからドメイン名を解決するのに使用していた Socket::inet_aton()
関数が、安全でない gethostbyname()
glibc
関数を呼び出していました。このため、時折間違った IPv4 アドレスが返されたり、または Perl インタープリターが予期せずに終了したりしていました。今回の更新で、gethostbyname()
ではなく、スレッドセーフ getaddrinfo()
glibc
関数を使用するように Socket::inet_aton()
実装が変更されました。これにより、Perl Socket
モジュールの inet_aton()
関数が、複数のスレッドから安全に使用できるようになりました。
sosreport
が HTML レポートを高速に生成
以前は、sosreport
ユーティリティーが何万ものファイルを収集すると、HTML レポートの生成が非常に遅くなります。今回の更新で、テキストレポートコードの変更が提供され、レポート構造と形式が改善されました。また、JSON ファイル形式のレポートのサポートが追加されています。これにより、HTML レポートが遅延なく生成されるようになりました。