8.11. 仮想化
異なる物理アドレスサイズを持つホスト間で仮想マシンのライブマイグレーションが機能しないことがある
現在、ホストの物理アドレスサイズが異なる場合に、ホットプラグ CPU を使用する仮想マシンのライブマイグレーションが失敗する可能性があります。この問題を回避するには、CPU ホットプラグを使用しているときにこのようなホスト間でライブマイグレーションを行わないでください。物理アドレスサイズが異なるホストに移行した仮想マシンに CPU をホットプラグしないでください。
(BZ#1607311)
virt-clone
は、--nonsparse
の使用時に進捗バーが常に 100% を表示している
現在、virt-clone
ユーティリティーを --nonparse
オプションとともに使用すると、CLI に表示される進捗バーが常にプロセスが 100% 完了していることが示されます。このため、仮想マシンのクローン作成の実際の進捗を確認できません。
(BZ#1746771)
RHEL 7 仮想マシンが起動できず、Witherspoon ホストに移行できない場合がある
RHEL 7 仮想マシンで pseries -rhel7.6.0-sxxm
マシンタイプを使用すると、DD2.3 CPU を使用する Power9 S922LC for HPC ホスト (Witherspoon とも呼ばれています) で起動できない場合があります。
代わりに仮想マシンを起動しようとすると、以下のエラーメッセージが出力されます。
qemu-kvm: Requested safe indirect branch capability level not supported by kvm
また、pseries-rhel7.6.0-sxxm
マシンタイプを使用する仮想マシンを、他のホストからの Witherspoon ホストに移行すると失敗します。
kdump では Hyper-V 仮想マシンの nr_cpus 値を 2 以上に設定できない
Microsoft Hyper-V ハイパーバイザーで RHEL 7.8 をゲストオペレーティングシステムとして使用すると、nr_cpus
パラメーターが 2 以上に設定されている場合に kdump カーネルが応答しなくなることがあります。この問題を回避するには、ゲストの /etc/sysconfig/kdump
ファイルに指定されているデフォルトの nr_cpus=1
パラメーターを変更しないでください。