4.8. カーネル
RHEL 7.8 のカーネルバージョン
Red Hat Enterprise Linux 7.8 には、カーネルバージョン 3.10.0-1127 が同梱されています。
Fuse ファイルシステムがユーザーの名前空間内で使用可能に
RHEL 7 では、ユーザーの名前空間に、ユーザースペース (FUSE) ベースのファイルシステムをマウントできるようになりました。これにより、Buildah ユーティリティーまたは Podman ユーティリティーで作成されたルートレスコンテナー内で fuse-overlayfs
コマンドを使用できるようになります。
(BZ#1713642)
ipcmin_extend
が追加され、一意の System V IPC 識別子の数が増加
新しいカーネルコマンドラインパラメーター ipcmin_extend
により、一意の System V interprocess Communication (IPC) 識別子の数が 32,768 から 16,777,216 に増加しました。これにより、一意の System V IPC 識別子数が 32,768 を超えるアプリケーションを使用する場合に、大規模な再設計を行わずに、 ipcmin_extend
を追加して、関連のある RHEL アプリケーションを移植できます。
(BZ#1373519)
Intel® Omni-Path Architecture (OPA) ホストソフトウェア
Red Hat Enterprise Linux 7.8 は、Intel® Omni-Path Architecture (OPA) ホストソフトウェアに完全に対応しています。Intel OPA は、クラスター環境のコンピュートと I/O ノード間の高性能データ転送 (高帯域幅、高メッセージレート、低レイテンシー) のために、初期化とセットアップを行う Host Fabric Interface (HFI) ハードウェアを提供します。