第1章 概要


製品のライフサイクル

Red Hat Enterprise Linux 7 の製品ライフサイクルは、現在、メンテナンスサポートのフェーズとなっています。今後のマイナーリリースでは、新機能を追加せず、安定性と信頼性の維持と改善に重点を置いています。詳細は、Red Hat Enterprise Linux のライフサイクル のドキュメントを参照してください。

インプレースアップグレード

インプレースアップグレードは、既存のオペレーティングシステムを置き換えて、システムを、次のメジャーリリースの Red Hat Enterprise Linux にアップグレードする方法を提供するものです。現在サポートされているアップグレードパスのリストは Supported in-place upgrade paths for Red Hat Enterprise Linux を参照してください。

RHEL 7 から RHEL 8 へのインプレースアップグレード

RHEL 8.2 のリリースでは、サポートされているインプレースアップグレードパスは次のとおりです。

  • 64 ビット Intel、IBM POWER 8 (little endian)、および IBM Z アーキテクチャーでの RHEL 7.8 から RHEL 8.2 のアップグレード。
  • カーネルバージョン 4.14 を必要とするアーキテクチャー (64-bit ARM、IBM POWER 9(リトルエンディアン)、および IBM Z (Structure A)) での RHEL 7.6 から RHEL 8.2 のアップグレード。

Leapp ユーティリティーを使用して RHEL 7 から RHEL 8 へのインプレースアップグレードを行う方法は、RHEL 7 から RHEL 8 へのアップグレード を参照してください。RHEL 7 と RHEL 8 の主な相違点は、RHEL 8 の導入における検討事項 を参照してください。Leapp ユーティリティーは、RHEL 7 の Extras リポジトリー で利用できます。

CentOS Linux 7 または Oracle Linux 7 を使用している場合は、RHEL 8 にアップグレードする前に、convert2rhel ユーティリティーを使用してオペレーティングシステムを RHEL 7 に変換できます。手順は、CentOS または Oracle Linux から RHEL に変換する方法 を参照してください。

RHEL 6 から RHEL 7 へのインプレースアップグレード

RHEL 6 から RHEL 7 へのインプレースアップグレードの手順、および Preupgrade AssistantRed Hat Upgrade Tool の使用法は、RHEL 6 から RHEL 7 へのアップグレードガイド に記載されています。2 つのメジャーリリースの大きな相違点については、移行計画ガイド に記載されています。Preupgrade Assistant および Red Hat Upgrade Tool は、RHEL 6 の Extras リポジトリー で利用できます。

CentOS Linux 6 または Oracle Linux 6 を使用している場合は、RHEL 7 にアップグレードする前に、convert2rhel ユーティリティーを使用してオペレーティングシステムを RHEL 6 に変換できます。手順は、CentOS または Oracle Linux から RHEL に変換する方法 を参照してください。

セキュリティー

SCAP Security Guide が Australian Cyber Security Centre (ACSC) Essential Eight Maturity Model に準拠するプロファイルを提供するようになりました。

詳細は、「セキュリティー」 を参照してください。

デスクトップ

GNOME クラシック環境のワークスペーススイッチが変更されました。このスイッチは、一番下のバーの右部分に移動され、横線のサムネイルとして設計されています。必要なサムネイルをクリックすることで、ワークスペース間の切り替えが可能です。詳細は、「デスクトップ」 を参照してください。

関連情報

  • RHEL 7 の パッケージリストパッケージマニフェスト を参照してください。
  • すべての RHEL サブスクリプションで、既知の技術問題の特定、検証、および解決をプロアクティブに行う Red Hat Insights サービスが利用できるようになりました。Red Hat Insights クライアントをインストールし、システムをサービスに登録する方法は、Red Hat Insights を使い始める ページを参照してください。
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