7.3. NetworkManager のコマンドラインツール nmcli を使用したネットワークボンディング
注記
nmcli の概要は、「nmcli を使用する IP ネットワークの設定」 を参照してください。
nmcli ツールを使用して
ボンド
接続を作成するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli con add type bond ifname mybond0
Connection 'bond-mybond0' (5f739690-47e8-444b-9620-1895316a28ba) successfully added.
ボンドに
con-name
を指定しなかったため、接続名はインターフェイス名の前に種類を追加したものであったことに注意してください。
NetworkManager は、カーネルが提供するほとんどのボンディングオプションに対応します。以下に例を示します。
~]$ nmcli con add type bond ifname mybond0 bond.options "mode=balance-rr,miimon=100"
Connection 'bond-mybond0' (5f739690-47e8-444b-9620-1895316a28ba) successfully added.
ポートインターフェイスを追加するには、次の手順を実行します。
- 新しいコネクションを作成します。詳細は「nmcli による接続プロファイルの作成および修正」を参照してください。
- コントローラープロパティーを
ボンド
インターフェイス名、またはコントローラー接続の名前に設定します。
~]$ nmcli con add type ethernet ifname ens3 master mybond0
Connection 'bond-slave-ens3' (220f99c6-ee0a-42a1-820e-454cbabc2618) successfully added.
新しい
ポート
インターフェイスを追加するには、新しいインターフェイスで直前のコマンドを繰り返します。以下に例を示します。
~]$ nmcli con add type ethernet ifname ens7 master mybond0
Connection 'bond-slave-ens7' (ecc24c75-1c89-401f-90c8-9706531e0231) successfully added.
ポートをアクティブにするには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli con up bond-slave-ens7
Connection successfully activated (D-Bus active path: /org/freedesktop/NetworkManager/ActiveConnection/14)
~]$ nmcli con up bond-slave-ens3
Connection successfully activated (D-Bus active path: /org/freedesktop/NetworkManager/ActiveConnection/15)
ポートをアクティブ化すると、コントローラー接続も開始されます。詳細は、「コントローラーおよびポートインターフェイスのデフォルト動作の理解」 を参照してください。この場合、コントローラー接続を手動でアクティブ化する必要はありません。
接続を解除せずに、実行時にボンディングの
active_slave
オプションおよび primary
オプションを変更できます。たとえば、active_slave
オプションを変更するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli dev mod bond0 +bond.options "active_slave=ens7"
Connection successfully reapplied to device 'bond0'.
または、primary
オプションを変更する場合は、以下を実行します。
~]$ nmcli dev mod bond0 +bond.options "primary=ens3"
Connection successfully reapplied to device 'bond0'.
注記
active_slave
オプションで設定したインターフェイスが、直ちにアクティブポートになります。一方、ボンドの primary
オプションでは、新たなポートが追加された時またはアクティブポートに障害が発生した時にカーネルが自動的に選択するアクティブポートを指定します。