17.2. DASD のオンラインへの動的な設定
このセクションでは、DASD をオンラインに設定する方法を説明します。
手順
cio_ignore
ユーティリティーを使用して、無視されるデバイスのリストから DASD を削除して、Linux から見えるようにします。# cio_ignore -r device_number
device_number を、DASD のデバイス番号に置き換えます。以下に例を示します。
# cio_ignore -r 4b2e
デバイスをオンラインに設定します。コマンドを次の形式で使用します。
# chccwdev -e device_number
device_number を、DASD のデバイス番号に置き換えます。以下に例を示します。
# chccwdev -e 4b2e
または、sysfs 属性を使用してデバイスをオンラインに設定できます。
cd
コマンドで、そのボリュームを示す /sys/ ディレクトリーに変更します。#
cd /sys/bus/ccw/drivers/dasd-eckd/0.0.4b2e/#
ls -l total 0 -r--r--r-- 1 root root 4096 Aug 25 17:04 availability -rw-r--r-- 1 root root 4096 Aug 25 17:04 cmb_enable -r--r--r-- 1 root root 4096 Aug 25 17:04 cutype -rw-r--r-- 1 root root 4096 Aug 25 17:04 detach_state -r--r--r-- 1 root root 4096 Aug 25 17:04 devtype -r--r--r-- 1 root root 4096 Aug 25 17:04 discipline -rw-r--r-- 1 root root 4096 Aug 25 17:04 online -rw-r--r-- 1 root root 4096 Aug 25 17:04 readonly -rw-r--r-- 1 root root 4096 Aug 25 17:04 use_diagデバイスがすでにオンラインになっているかを確認します。
#
cat online 0オンラインになっていない場合は、次のコマンドを実行してオンラインにします。
#
echo 1 > online#
cat online 1
どのブロック devnode にアクセスしているかを確認します。
#
ls -l total 0 -r--r--r-- 1 root root 4096 Aug 25 17:04 availability lrwxrwxrwx 1 root root 0 Aug 25 17:07 block -> ../../../../block/dasdb -rw-r--r-- 1 root root 4096 Aug 25 17:04 cmb_enable -r--r--r-- 1 root root 4096 Aug 25 17:04 cutype -rw-r--r-- 1 root root 4096 Aug 25 17:04 detach_state -r--r--r-- 1 root root 4096 Aug 25 17:04 devtype -r--r--r-- 1 root root 4096 Aug 25 17:04 discipline -rw-r--r-- 1 root root 0 Aug 25 17:04 online -rw-r--r-- 1 root root 4096 Aug 25 17:04 readonly -rw-r--r-- 1 root root 4096 Aug 25 17:04 use_diagこの例では、/dev/dasdb としてデバイス 4B2E にアクセスしてます。
この命令では、現行セッションに DASD オンラインを設定しましたが、システムが再起動すると元に戻ります。
DASD を永続的にオンラインに設定する方法は、DASD を永続的にオンラインに設定する を参照してください。DASD を使用するときは、/dev/disk/by-path/
の下にある永続的なデバイスのシンボリックリンクを使用します。