10.12. systemd ジャーナルではなくファイルにログを保存するように CUPS を設定する
デフォルトでは、CUPS はログメッセージを systemd
ジャーナルに保存します。ログメッセージをファイルに保存するように CUPS を設定することもできます。
前提条件
手順
/etc/cups/cups-files.conf
ファイルを編集し、AccessLog
、ErrorLog
、およびPageLog
パラメーターを、これらのログファイルを保存するパスに設定します。AccessLog /var/log/cups/access_log ErrorLog /var/log/cups/error_log PageLog /var/log/cups/page_log
/var/log/cups/
以外のディレクトリーにログを保存するように CUPS を設定する場合は、このディレクトリーにcupd_log_t
SELinux コンテキストを設定します。たとえば、次のように設定します。# semanage fcontext -a -t cupsd_log_t "/var/log/printing(/.*)?" # restorecon -Rv /var/log/printing/
cups
サービスを再起動します。# systemctl restart cups
検証
ログファイルを表示します。
# cat /var/log/cups/access_log # cat /var/log/cups/error_log # cat /var/log/cups/page_log
/var/log/cups/
以外のディレクトリーにログを保存するように CUPS を設定した場合は、ログディレクトリーの SELinux コンテキストがcupd_log_t
であることを確認します。# ls -ldZ /var/log/printing/ drwxr-xr-x. 2 lp sys unconfined_u:object_r:cupsd_log_t:s0 6 Jun 20 15:55 /var/log/printing/