8.5. Postfix を複数のドメインの宛先として設定する
Postfix を、複数のドメインのメールを受信できるメールサーバーとして設定できます。この設定では、Postfix は、指定されたドメイン内のアドレスに送信された電子メールの最終宛先として機能します。以下を設定できます。
- 同じ電子メール宛先を指す複数の電子メールアドレスを設定する。
- 複数のドメインの受信メールを同じ Postfix サーバーにルーティングする。
前提条件
- root アクセスがある。
- Postfix サーバーを設定している。
手順
/etc/postfix/virtual
仮想エイリアスファイルで、各ドメインのメールアドレスを指定します。各電子メールアドレスを新しい行に追加します。<info@example.com> <user22@example.net> <sales@example.com> <user11@example.org>
この例では、Postfix は info@example.com に送信されたすべての電子メールを user22@example.net にリダイレクトし、sales@example.com に送信された電子メールを user11@example.org にリダイレクトします。
仮想エイリアスマップのハッシュファイルを作成します。
# postmap /etc/postfix/virtual
このコマンドは、
/etc/postfix/virtual.db
ファイルを作成します。/etc/postfix/virtual
ファイルを更新した後に、このコマンドを常に再実行する必要があります。Postfix
/etc/postfix/main.cf
設定ファイルで、virtual_alias_maps
パラメーターを追加して、ハッシュファイルを指すようにします。virtual_alias_maps = hash:/etc/postfix/virtual
postfix
サービスをリロードして変更を適用します。# systemctl reload postfix
検証
- 仮想メールアドレスの 1 つに電子メールを送信して、設定をテストします。
トラブルシューティング
-
エラーが発生した場合は、
/var/log/maillog
を確認してください。