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5.9. NFS サーバーでクォータサポートを有効にする

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ユーザーまたはグループが保存できるデータの量を制限する場合は、ファイルシステムにクォータを設定できます。クォータは、NFS サーバー上の rpc-rquotad サービスにより、NFS クライアント上のユーザーにも適用されます。

前提条件

  • NFS サーバーが実行および設定されている。
  • ext または XFS ファイルシステムにクォータが設定されている。

手順

  1. エクスポートするディレクトリーでクォータが有効になっていることを確認します。

    • ext ファイルシステムの場合は、次のように入力します。

      # quotaon -p /nfs/projects/
      group quota on /nfs/projects (/dev/sdb1) is on
      user quota on /nfs/projects (/dev/sdb1) is on
      project quota on /nfs/projects (/dev/sdb1) is off
    • XFS ファイルシステムの場合は、次のように入力します。

      # findmnt /nfs/projects
      TARGET    	SOURCE	FSTYPE OPTIONS
      /nfs/projects /dev/sdb1 xfs	rw,relatime,seclabel,attr2,inode64,logbufs=8,logbsize=32k,usrquota,grpquota
  2. quota-rpc パッケージをインストールします。

    # dnf install quota-rpc
  3. オプション: デフォルトでは、クォータ RPC サービスはポート 875 で実行されます。別のポートでサービスを実行する場合は、/etc/sysconfig/rpc-rquotad ファイルの RPCRQUOTADOPTS 変数に -p <port_number> を追加します。

    RPCRQUOTADOPTS="-p __<port_number>__"
  4. オプション: デフォルトでは、リモートホストはクォータの読み取りのみが可能です。クライアントにクォータの設定を許可するには、/etc/sysconfig/rpc-rquotad ファイルの RPCRQUOTADOPTS 変数に -S オプションを追加します。

    RPCRQUOTADOPTS="-S"
  5. firewalld でポートを開きます。

    # firewall-cmd --permanent --add-port=875/udp
    # firewall-cmd --reload
  6. rpc-rquotad サービスを有効にして起動します。

    # systemctl enable --now rpc-rquotad

検証

  1. クライアントで以下を実行します。

    1. エクスポートされた共有をマウントします。

      # mount server.example.com:/nfs/projects/ /mnt/
    2. クォータを表示します。コマンドは、エクスポートされたディレクトリーのファイルシステムによって異なります。以下に例を示します。

      • マウントした全 ext ファイルシステムの特定ユーザーのクォータを表示するには、次のように入力します。

        # quota -u <user_name>
        Disk quotas for user demo (uid 1000):
             Filesystem     space     quota     limit     grace     files     quota      limit     grace
        server.example.com:/nfs/projects
                     0K       100M      200M                  0         0         0
      • XFS ファイルシステムのユーザーおよびグループのクォータを表示するには、次のように入力します。

        # xfs_quota -x -c "report -h" /mnt/
        User quota on /nfs/projects (/dev/vdb1)
                    Blocks
        User ID     Used     Soft     Hard     Warn/Grace
        ---------- ---------------------------------
        root        0        0        0        00 [------]
        demo        0        100M     200M     00 [------]

関連情報

  • quota(1) man ページ
  • xfs_quota(8) man ページ
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