5.6. /etc/exports 設定ファイル
/etc/exports
ファイルは、サーバーがエクスポートするディレクトリーを制御します。各行に、エクスポートポイント、ディレクトリーのマウントが許可されているクライアントの空白区切りのリスト、および各クライアントのオプションが含まれています。
<directory> <host_or_network_1>(<options_1>) <host_or_network_n>(<options_n>)...
以下は /etc/exports
のエントリーの各部分です。
- <export>
- エクスポートするディレクトリー。
- <host_or_network>
- エクスポートを共有するホストまたはネットワーク。たとえば、ホスト名、IP アドレス、または IP ネットワークを指定できます。
- <options>
- ホストまたはネットワークのオプション。
クライアントとオプションの間にスペースを追加すると、動作が変わります。たとえば、次の行はそれぞれ意味が異なります。
/projects client.example.com(rw) /projects client.example.com (rw)
最初の行では、サーバーは client.example.com
にのみ、/projects
ディレクトリーを読み取り/書き込みモードでマウントすることを許可します。他のホストは共有をマウントできません。一方、2 番目の行では、client.example.com
と (rw)
の間にスペースがあるため、サーバーはディレクトリーを読み取り専用モード (デフォルト設定) で client.example.com
にエクスポートします。他のすべてのホストは、読み取り/書き込みモードで共有をマウントできます。
NFS サーバーは、エクスポートされた各ディレクトリーに対して次のデフォルト設定を使用します。
デフォルト設定 | 説明 |
---|---|
| ディレクトリーを読み取り専用モードでエクスポートします。 |
| NFS サーバーは、以前の要求で発生した変更がディスクに書き込まれるまで、要求に応答しません。 |
| 別の書き込み要求が保留中であると疑われる場合、サーバーはディスクへの書き込みを遅延します。 |
|
クライアントの |