21.6. ルートファイルシステムの一部ではない DASD
データディスク など、root ファイルシステムに含まれない DASD (Direct Access Storage Devices) は /etc/dasd.conf
ファイルで永続設定します。このファイルには、行ごとに DASD が含まれ、各行は DASD のバス ID で始まります。
DASD を /etc/dasd.conf
ファイルに追加する場合は、キーと値のペアを使用して、各エントリーのオプションを指定します。キーとその値を等号 (=) 記号で区切ります。複数のオプションを追加する場合は、空白またはタブを使用して各オプションを区切ります。
/etc/dasd.conf
ファイルの例
0.0.0207 0.0.0200 use_diag=1 readonly=1
/etc/dasd.conf
ファイルへの変更は、システムの再起動後か、システムの I/O 設定を変更して新規の DASD を動的に追加した後 (DASD を z/VM にアタッチ後) に適用されます。
/etc/dasd.conf
ファイルに追加した DASD を有効にするには、以下の手順を実行します。
cio_ignore
ユーティリティーを使用して、無視するデバイスのリストから DASD を削除して表示させます。# cio_ignore -r device_number
device_number
は、DASD デバイス番号に置き換えます。たとえば、デバイス番号が
021a
の場合は、次のコマンドを実行します。# cio_ignore -r 021a
デバイスの
uevent
属性に書き込み、DASD を有効化します。# echo add > /sys/bus/ccw/devices/dasd-bus-ID/uevent
dasd-bus-ID
は、DASD のバス ID に置き換えます。たとえばバス ID が
0.0.021a
の場合には、以下を実行します。# echo add > /sys/bus/ccw/devices/0.0.021a/uevent