21.8. ルートファイルシステムの一部ではない FCP LUN
データディスクなど、root ファイルシステムの一部ではない FCP LUN は、/etc/zfcp.conf
ファイルで永続的に設定されています。このファイルの各行には FCP LUN が含まれています。各行には、FCP アダプターのデバイスバス ID、0x
で始まる 16 桁の 16 進数の数字のターゲット WWPN、および 0x
で始まり 16 桁の 16 進数の数字の右側にゼロが列記され、空白またはタブで区切られている FCP LUN から設定されます。
WWPN および FCP LUN の値は、zFCP
デバイスが NPIV モードで設定されていない場合にのみ必要です。これは、zfcp.allow_lun_scan=0
カーネルモジュールパラメーターにより auto LUN
スキャンが無効になっている場合、または RHEL-8.6 以前のリリースをインストールする場合にのみ必要です。それ以外の場合は、省略でき、デバイスバス ID のみが必須となります。
/etc/zfcp.conf
内のエントリーは、FCP アダプターがシステムに追加される際に udev によってアクティベートされ、設定されます。システム起動時に表示される FCP アダプターすべてが追加され、udev を開始します。
/etc/zfcp.conf
のコンテンツの例:
0.0.fc00 0x5105074308c212e9 0x401040a000000000 0.0.fc00 0x5105074308c212e9 0x401040a100000000 0.0.fc00 0x5105074308c212e9 0x401040a300000000 0.0.fcd0 0x5105074308c2aee9 0x401040a000000000 0.0.fcd0 0x5105074308c2aee9 0x401040a100000000 0.0.fcd0 0x5105074308c2aee9 0x401040a300000000 0.0.4000 0.0.5000
/etc/zfcp.conf
の変更は、システムの再起動後か、システムの I/O 設定の変更による新規の FCP チャンネルの動的な追加 (たとえば、チャンネルが z/VM 下で接続) の後でのみ反映されます。もしくは、アクティブになっていなかった FCP アダプターに以下のコマンドを実行して、/etc/zfcp.conf
ファイルでの新しいエントリーのアクティベーションを開始できます。
cio_ignore
ユーティリティーを使用して、無視されるデバイスのリストから FCP アダプターを削除して、Linux から見えるようにします。#
cio_ignore -r device_numberdevice_number を、FCP アダプターのデバイス番号に置き換えます。以下に例を示します。
#
cio_ignore -r fcfc次に変更をアクティベートする uevent を開始します。
#
echo add > /sys/bus/ccw/devices/device-bus-ID/uevent以下に例を示します。
#
echo add > /sys/bus/ccw/devices/0.0.fcfc/uevent