16.4. スワップファイルの作成
システムのメモリーが不足しているときに、スワップファイルを作成して、ソリッドステートドライブまたはハードディスク上に一時的なストレージ領域を作成できます。
前提条件
- 十分なディスク領域がある。
手順
- 新しいスワップファイルのサイズをメガバイト単位で指定してから、そのサイズに 1024 をかけてブロック数を指定します。たとえばスワップファイルのサイズが 64 MB の場合は、ブロック数が 65536 になります。
空のファイルの作成:
# dd if=/dev/zero of=/swapfile bs=1024 count=65536
65536 を、必要なブロックサイズと同じ値に置き換えます。
次のコマンドでスワップファイルをセットアップします。
# mkswap /swapfile
スワップファイルのセキュリティーを変更して、全ユーザーで読み込みができないようにします。
# chmod 0600 /swapfile
システムの起動時にスワップファイルを有効にするには、次のエントリーを使用して
/etc/fstab
ファイルを編集します。/swapfile none swap defaults 0 0
次にシステムが起動すると新しいスワップファイルが有効になります。
システムが新しい
/etc/fstab
設定を登録するように、マウントユニットを再生成します。# systemctl daemon-reload
すぐにスワップファイルをアクティブにします。
# swapon /swapfile
検証
新しいスワップファイルが正常に作成され、有効になったかをテストするには、次のコマンドを使用して、アクティブなスワップ領域を調べます。
$ cat /proc/swaps $ free -h