15.6. リモートディスクレスシステムのロードに関する一般的な問題のトラブルシューティング
以前の設定を利用すると、リモートディスクレスシステムのロード中に問題が発生する可能性があります。以下に、Red Hat Enterprise Linux サーバーで最も一般的な問題とそのトラブルシューティングの例をいくつか示します。
例15.1 クライアントが IP アドレスを取得しない
サーバー上で Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP) サービスが有効になっているかどうかを確認します。
dhcp.service
が実行しているかどうかを確認します。# systemctl status dhcpd.service
dhcp.service
がアクティブでない場合は、有効にして起動する必要があります。# systemctl enable dhcpd.service # systemctl start dhcpd.service
- ディスクレスクライアントを再起動します。
-
DHCP 設定ファイル
/etc/dhcp/dhcpd.conf
を確認します。詳細は、ディスクレスクライアントの DHCP サーバーの設定 を参照してください。
ファイアウォールポートが開いているかどうかを確認します。
dhcp.service
がアクティブなサービスにリストされているかどうかを確認します。# firewall-cmd --get-active-zones # firewall-cmd --info-zone=public
dhcp.service
がアクティブなサービスにリストされていない場合は、リストに追加します。# firewall-cmd --add-service=dhcp --permanent
nfs.service
がアクティブなサービスに記載されているかどうかを確認します。# firewall-cmd --get-active-zones # firewall-cmd --info-zone=public
nfs.service
がアクティブなサービスに記載されていない場合は、これをリストに追加します。# firewall-cmd --add-service=nfs --permanent
例15.2 リモートディスクレスシステムの起動時にファイルを使用できない
-
ファイルが
/var/lib/tftpboot/
ディレクトリーにあるかどうかを確認します。 ファイルがディレクトリー内にある場合は、権限を確認します。
# chmod 644 pxelinux.0
- ファイアウォールポートが開いているかどうかを確認します。
例15.3 kernel
/initrd
のロード後にシステムの起動に失敗した
サーバーで NFS サービスが有効になっているかどうかを確認します。
nfs.service
が実行中かどうかを確認します。# systemctl status nfs.service
nfs.service
が非アクティブな場合は、それを起動して有効にする必要があります。# systemctl start nfs.service # systemctl enable nfs.service
-
/var/lib/tftpboot/pxelinux.cfg/
ディレクトリーでパラメーターが正しいかどうかを確認してください。詳細は、ディスクレスクライアントのエクスポートしたファイルシステムの設定 を参照してください。 - ファイアウォールポートが開いているかどうかを確認します。