9.3. ファイバーチャネル設定ファイル
以下は、ユーザー空間の API をファイバーチャネルに提供する /sys/class/
ディレクトリーの設定ファイルのリストです。
項目は以下の変数を使用します。
H
- ホスト番号
B
- バス番号
T
- ターゲット
L
- 論理ユニット (LUN)
-R
- リモートポート番号
システムでマルチパスソフトウェアを使用している場合は、本セクションで説明されている値を変更する前にハードウェアベンダーにお問い合わせください。
/sys/class/fc_transport/targetH:B:T/
のトランスポート設定
port_id
- 24 ビットのポート ID/アドレス
node_name
- 64 ビットのノード名
port_name
- 64 ビットのポート名
/sys/class/fc_remote_ports/rport-H:B-R/
のリモートポート設定
-
port_id
-
node_name
-
port_name
dev_loss_tmo
scsi デバイスがシステムから削除されるタイミングを制御します。
dev_loss_tmo
がトリガーされると、scsi デバイスが削除されます。multipath.conf
ファイルでは、dev_loss_tmo
をinfinity
に設定できます。Red Hat Enterprise Linux 9 では、
fast_io_fail_tmo
オプションを設定しないと、dev_loss_tmo
は600
秒に制限されます。デフォルトでは、multipathd
サービスが実行している場合は、Red Hat Enterprise Linux 9 でfast_io_fail_tmo
が5
秒に設定されています。それ以外の場合はoff
に設定されます。fast_io_fail_tmo
リンクに "bad" のマークが付くまでの待機秒数を指定します。リンクに bad のマークが付けられると、対応するパス上の既存の実行中の I/O または新しい I/O が失敗します。
I/O がブロックされたキューに存在する場合は、
dev_loss_tmo
の期限が切れ、キューのブロックが解除されるまでエラーを起こしません。fast_io_fail_tmo
を off 以外の値に設定すると、dev_loss_tmo
は取得されません。fast_io_fail_tmo
を off に設定すると、システムからデバイスが削除されるまで I/O は失敗します。fast_io_fail_tmo
に数値を設定すると、fast_io_fail_tmo
タイムアウトが発生するとすぐに I/O が失敗します。
/sys/class/fc_host/hostH/
のホスト設定
-
port_id
-
node_name
-
port_name
issue_lip
リモートポートを再検出するようにドライバーに指示します。